日本発、ポスト・インターネット開発…?

「新世代ネット」ってなんで作んなきゃいけないの?

2007.09.27 THU



イラスト:ふくた伊佐央
今さら、何を言い出すのだろう…そう思った人も多いかもしれない。総務省は先日、インターネットに代わる“新世代ネットワーク”を研究・開発すると発表。いわばポスト・インターネットだ。えーと、現在のインターネットじゃダメなの?

「現状のインターネットでは、ブロードバンド化にともない、通信速度とセキュリティが問題視されています。新世代ネットワークの構築は、いずれ必要になる。そこで、日本が情報通信技術の分野で主導権を握ることを目的とする“ジャパン・イニシアティブ・プロジェクト”のコアとなる研究・開発として、産学官が一体となり、新世代ネットの実用化を目指そうということです。既存の各種インフラをどう利用するかも含め、長期的な視野で取り組むべきと考えています」(総務省関係者)

1969年にアメリカ国防総省が開始したアーパネットを母体としているため、インターネット関連技術ではアメリカ主導の状態がずっと続いてきた。それを打破し、日本の技術を中核にしたまったく新しいネットワークを世界標準にしたい、という。そりゃあ、気持ちはよくわかるのだが…。

「正直なところ、これまで我々が現場で蓄積してきたスキルやノウハウが役に立たなくなってしまうような新技術を歓迎する研究者や企業は少ないのでは。よほど革新的で、なおかつ格段に便利で、安価な技術でなければ、一般への浸透という面でも難しいはず。ただ、その研究の過程で、副産物として生まれてくる新技術には、期待ができると思います」(IT技術開発者)

やや混同されがちだが、この“新世代ネット”と、昨今ちらほら話題になっている“次世代ネット”は別モノ。次世代ネットの方はあくまで既存のIP(インターネット・プロトコル)技術による大容量・高品質の通信網のことで、来年には都市部を中心に商用サービスもスタートする。新世代ネットの方は、2020年までに実用化を目指すとされている。


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