メモリ価格急降下のニュースで考える…

半導体メモリの価格がこんなに変わるのはなぜ?

2007.09.27 THU



写真提供/AFLO
「今年はじめに1万2000円で買った1GBのメモリが7000円になった」。パソコン自作マニアの友人が嘆いていた。なんで、メモリの価格はこんなに急降下しているのか?

調べてみると、この8月の円高時に円高差益還元セールをやっているパソコンショップがいくつかあった。そんなショップの一つ「ドスパラ」を運営する株式会社サードウェーブの内田洋さんにメモリ価格の変動要因について聞いてみた。

「メモリは韓国、台湾、米国からの輸入が多いのですが、メーカーへの支払いはドル。円高ドル安になれば価格は下がります」

なるほど、円高のニュースが流れたら、メモリの買い時というわけだ。

「ただ、メモリ価格はメモリのチップ(部品)となる半導体の価格によっても動きます。新製品が出れば旧製品の価格が安くなるのが通例で、こちらの影響の方が大きいのです。半導体の技術革新はずっと続いてきましたから、長期的に半導体価格は下がり続けてきたとも言えますね」(内田さん)

さて、ここで出てきた半導体。よく耳にする言葉だがいったいどんなものなのか?

金や銀など、電気をよく通す材料を導体、ゴムなど電気を通さない材料を絶縁体というが、半導体はこの中間、電気を通さなくはないけれど通しにくい材料のことだ。その電気の通しやすさは不純物の混ぜ方などの条件によって変化する。条件は人間が制御できるので、電子部品に適しているのだ。

そして半導体のおもな原料となっているのがシリコン。シリコンは珪石という石からとれるもの。地球上に豊富にあり、加工しやすいので、広く使われている。

ちなみにシリコンサイクルといって、半導体産業の好不況は4年周期で動くとされ、それによっても半導体価格は動いてきたが、今は周期がもっと短くなっているようだ。

結局、メモリ価格には長期的には技術革新による下落傾向があり、さらにはシリコンサイクルによる上下とそれに為替が絡んで決まるようなのである。


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