“紙の電池”も登場!

ケータイがどんどん薄くなる最新バッテリ事情!!

2007.09.14 FRI


左がRPIが開発した“紙の電池”の元のナノコンポジット紙。そして右がショルダーフォンにペットボトル大のケータイ。時代と技術の進歩に乾杯です 写真提供/AFP=時事
8月13日、米国ニューヨーク州のレンセラー工科大(RPI)の研究チームが、「カーボンナノチューブを電極として使用した、紙のような薄い電池を開発した」と発表した。なんだかすごそうだけど…カーボンナノチューブって? 技術評論家の田村安史さん、教えてください!

「そもそも電池というのは、正極(+)と負極(-)の物質が、電解質という化学反応を起こさせる媒介と交わることで電力を生んでいるんです。今回、RPIは、カーボンナノチューブという、カーボン(炭素)でできた、直径がナノレベルの筒状物質を紙の上に敷き詰め、負の電極として使用することに成功したんですね。この研究が進み、正極や電解質も極薄な紙状にすることができれば、マシンの底面に電池をシール状にして貼ったりして、かさばらずに電源をとることが可能になったりしますね」

スゲーー!! いや~、どんどん小さくなっていく電池。技術の進歩はすごいなぁ。

ところで、電池の軽量化が一番ハッキリしてるモノといえば、みなさんお持ちのケータイ。昔は『バブルへGO!!』のポスターで阿部寛が持ってるやつみたいに、500mlのペットボトル並みのデカさだったのに…。と、いうことでケータイの電池の軽量化の歴史について首都大学東京大学院・都市環境科学研究科の金村聖志教授に聞いてみました。

「ケータイの軽量化は、主に電池の軽量化の歴史なんです。手に持って使えるケータイは、85年の『ショルダーフォン』が最初です。重さ約3kgで、本体の容積のうち3分の1が電池でした。その後、87年に例のペットボトル大のケータイの登場です。ここまでは、ニッケルカドミウムという電池が使用されていて軽量化が困難だったんですが、91年に、現在も使用されているリチウムイオン電池を使ったムーバ(803型)の登場で、200gまでに軽量化されました」

おぉぉ! 今のケータイに近くなってきました! どんな技術革新が?

「ニッケルカドミウム電池の場合、電池の消費とともに電解質が減ってしまうので、結果的にたくさんの電解質を電池に入れてやらないといけなかったんです。一方、リチウムイオン電池では電解質の変化はまったくないので少量でよかった。そのため大幅な軽量化が実現したんです」

それからの電池は、正負の電極の軽量化へと向かったそう。しかも今回の“紙の電池”の開発。これがケータイに使用されたら近い将来、財布のお札入れ中に入るケータイも登場したりして?

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