新規格「USB3.0」の発表を記念して…

パソコンと周辺機器をつなぐ「USB」っていつから使われてるの?

2007.10.19 FRI


ファイルの転送や持ち運びに便利なUSBメモリーが、あらゆるパソコンに“挿すだけ”で使えるのも、USBならではの特徴だ
「USB電動歯ブラシ」「USB流しそうめん機」「USBあったか手袋」などなど、USBでパソコンと接続できる珍アイテムは、いまやネット界の定番ネタ。名前の頭に“USB”がついてれば何でもつながるの? といった感があるが、そのほかキーボードやマウスをはじめ、プリンターなどの大物も接続できるUSBって、ずいぶん懐の深い規格だ。

実は、1996年のUSB登場以前までは、周辺機器の接続って結構大変だった。シリアルポート、パラレルポート、PS/2ポート、SCSIポートといった規格を使い分けねばならず、さらに機器に合わせてやたらと種類のあるコネクタ形状を見分け、正しいケーブルと組み合わせる必要があった。組み合わせを間違えると機器が壊してしまうとまで言われており、ユーザーに要求される知識のハードルが今より遥かに高かったのだ。

そこで、あまりに複雑すぎるインターフェースの統一を目的として制定されたのが「Universal Sirial Bus」=USBだ。従来の各規格に対して、共通のコネクタで様々な周辺機器を接続できるUSBは、

・ケーブルを挿すだけでパソコンに機器を認識させられる

・接続ケーブルを通じて機器に電源を供給可能(バスパワー)

・分岐装置(ハブ)を経由することで最大127台まで同時接続できる

といった便利さが受け、爆発的に普及した。当初の仕様である「USB1.0」はデータ転送速度が最大12Mbpsと遅く、マウスやキーボードなどの小物の接続が主体だったが、2000年4月に最大480Mbpsを誇る「USB2.0」が登場したことにより、ハードディスクやDVDドライブなど、あらゆる周辺機器を手軽に接続できる規格として主流となった。

そして今年9月、次世代のUSB規格である「USB3.0」の概要が発表された。データ転送速度は、現行の10倍となる最大4.8Gbps以上になると見込まれている。ちなみに「bps」とはビット・パー・セカンドの略で、1秒間あたりに最大何ビットのデータを転送できるかを表す。ただし、我々がパソコンで扱うファイルの容量は“バイト”という単位で表されており、両者の関係は8ビット=1バイト。つまり4.8Gbpsならば、“1秒間あたり600Mバイト”のデータを転送できるという意味になる。理想値ではあるが、USB3.0はCD-ROM一枚分のデータ量を約1秒でコピーできる規格というわけ。

USB3.0が普及すれば、ギガバイト単位のファイルをほんの数秒でUSBメモリーに転送できるなど、大容量ファイルの扱いがますます便利になるはず。正式な仕様決定は2008年前半、対応機器が登場するのはそれ以降となるが、いずれにしろUSB規格には今後も末永くお世話になりそうだ。

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