2台買うと1台が寄付される

100ドルPCあらため“XO”を実際に触ってきました!

2007.10.26 FRI


OLPCには大勢のボランティアが関わっていて、貢献度の高い人は“XO”の寄贈を受けている。運よくそうした人に出逢えれば日本でも“XO”に触れられるのだ 撮影:林 信行
写真のかわいらしいパソコンが、生で見られたらちょっとラッキー? というのもこれ、普通では買えないかなり珍しいパソコンだからだ。

この“XO”は、OLPC(One Laptop per Child=世界の子供たちに1人1台のパソコンを)という米国の非営利団体が開発したノートパソコン。発起人のニコラス・ネグロポンテ氏は、かねてより発展途上国の子供たちに無償でパソコンを与え、知識の探求や自己表現の機会を与えたいと夢みていた。“XO”はその夢を実現すべく開発したパソコンというわけだ。安い製造コストから通称“100ドルPC”とも呼ばれる、と言えば何かのニュースで耳にした人もいるだろう(現段階では1台150~200ドル)。

一般には販売せず、販売対象は各国の政府のみだが、すでにナイジェリア政府が100万台、リビア政府が120万台をそれぞれ購入予定している。

“XO”には、インターネットのインフラどころか、電気すらまともに通っていない国々での使用を想定した様々な工夫が凝らしてある。

例えば屋根のない場所でも使えるよう、液晶画面はまぶしい太陽の下でも見やすい白黒反転型モードを備え、キーボードも水や砂ボコリに強い密閉型仕様となっている。開発初期段階では、バッテリーが切れても手回し発電で充電できる機能も用意されていたが、現在はオプション提供の予定。

画面両端の突起は無線LANアンテナだが、“XO”本体そのものが無線LANルーターを内蔵し、他の“XO”の基地局としても機能する。さらには、ビデオ会議用のカメラやマイクも内蔵、と下手なパソコンには負けていない出来映え。

この“XO”を実際に触ってみた。“XO”実機は、キーボードが子供用で小さく叩きづらいこと、まだ日本語が使えないことを除けば、見やすい画面に、既存のOSとは違うユニークな操作画面の楽しいパソコンだった。子供でもプログラミングできるSqueakというソフトを内蔵している点も好印象だ。

この“XO”をなんとか手に入れたい!と思ったあなたにうれしいニュースが舞い込んできた。“XO”約2台分の399ドルにて、個人でも購入できる「Give 1, Get 1(2台買って1台ゲット、1台寄付)」プログラムが発表されたのだ。

11月12日から2週間、先着2万5000名限定。まずは米国のみのプログラムだが、10月からは本格的な出荷に向けての量産もスタートする。そう遠くない未来に、日本でも限定発売されることがあるかもしれない。

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