リーナスとか、鵜飼裕司さんとかもそうなの?

ネットで悪いことをする人ではない!?ハッカーの本来の意味を調べてみた

2008.01.18 FRI


代表的なハッカー、リーナス・トーバルス。ソースコードを公開し、自由に複製、改良、再配布できるライセンスを持つオープンソースの最も大きな成果がLinuxといえるだろう
ハッカーといえば、「コンピュータ技術を悪用して不正利用をする犯罪者」というイメージが流布されているように思える。ネットワーク犯罪などが起こると、“ハッカーの仕業”なんて感じで報道されることも少なくない。しかし、実際にはどんな人のことをハッカーというのだろう?

じつは、コンピュータ技術を悪用するような人たちは「クラッカー」と呼ばれ、ハッカーとは区別されている。ハッカーという言葉の本来の意味を、雑誌『ハッカージャパン』編集部に聞いてみた。

「ハッカーという言葉の定義については、いろいろ議論もあるのですが、基本的には“コンピュータ技術に精通し、なおかつ発想力も優れた人”を指します。そもそもハックという言葉は“切り拓く”という意味で、斧を使ってザクザクと森を進んでいくイメージがある。つまり、雑なように見えても、目の前の仕事を発想力でサッと処理する人といった意味合いも含まれているようです。“みんながあったらいいな”というものを、短時間で効率的に開発する能力を持った人。要は、非常に優れた工夫屋さんということです」

では、なぜハッカーという言葉にネガティヴなイメージがついてしまったんでしょう?

「やはりメディアの影響が大きいですね。昔は、ほかに呼び名がなかったということもありますけど。だからハッカーと呼ばれるのを嫌う人も多くて、最近は“ホワイトハットハッカー”、単純にホワイトハットという言い方もよくしています。」(同)

いい意味での代表的なハッカーというと、どんな人物がいますか?

「Linuxカーネル(LinuxというOSの中核となる部分)の開発を行ったリーナス・トーバルスが有名ですね。開発途中で変更を加えるたびに公開して、ほかの人の意見を聞いたりとか、得意分野じゃないところは頼んじゃうとか、みんなで協力しながら作っていったという“Linuxを共有の物として開発できるようにして功績を残した”という部分での評価が高い。日本では、Winnyの解析や問題を発見した鵜飼裕司さんや杉浦隆幸さんなどが挙げられます。本人たちは、ハッカーって呼ばれたら否定すると思いますけど(笑)」(同)

ハッカーは、コンピュータ犯罪者が悪用するような技術も知らないとセキュリティ対策ができない、つまり、ハッカーとコンピュータ犯罪者は裏返しの関係にあるので、誤解を受ける面もあるそうだ。もちろん、他人が作ったツールを安易に悪用し、迷惑をかけるようなレベルの低い輩は断じてハッカーではない。その辺は、お間違えなく。
(新型光)

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