電源ケーブルが10万円!?

シロウトには皆目わからないハイエンドオーディオの謎すぎる世界

2008.02.08 FRI


驚きの高額商品が並ぶ「ハイエンドオーディオ」の世界。“最高の音質”を実現するには、それなりの資金力が必要なようで… イラスト/地獄のミサワ
パイオニアは2008年1月7日、ハイエンドオーディオ機器の製造・販売を再開すると発表。上級者向けの高額機器「ハイエンドオーディオ」に魅せられた人は多く、かのビル・ゲイツは自宅になんと7000万円のオーディオシステムを持っているそうです。

ディープなオーディオマニアの間では「電源ケーブルで音が変わる」というのは常識とか。さらには「電力会社によって音が変わる」なんてネタ的な話もあったり、とにかくオーディオマニアの世界がわからなすぎる! 

そんな謎の世界に触れるべく、オーディオビジュアルのポータルサイト「Phile-web(ファイル・ウェブ)」の編集長・風間さんにお話を伺いました。例えば、10万円もする電源ケーブルがあるらしいですけど…。

「10万円どころか、1mあたり数百万円のケーブルも存在します。これらのケーブルは、導体(電流を通す物体)に高額な素材を使用していたり、構造に独自の設計を施していたり、外皮の素材なども工夫を凝らしているなど、製品設計に膨大な手間やコストがかかっています。また、プレーヤーやアンプなどと同様、開発エンジニアによって念入りにチューニングが施されているため、ケーブルごとに音の違いが存在するんです。例えば“ジャズに強いケーブル”“クラシックに強いケーブル”など、ケーブルにも個性があるんですよ」

うーん、やはりスゴい世界のようで。確かにケーブルひとつで好きな音に変えることができるのなら10万円や、数百万円なんてお安いもの…ってシロウトからしたらまったく手が出ませんよ! もしかして、まだまだ僕たちが驚く高額商品があったりします?

「価格帯はブランドや製品ジャンルによって様々ですが、例えばROLF-KELCH(ロルフ・ケルヒ)というブランドには、670万円のアナログターンテーブルが存在しますし、FM ACOUSTICSというブランドにはフォノイコライザーアンプで470万円というものもあります。ほかにもスピーカーなどでは数千万円クラスの製品もあり、価格は天井知らずです」(同)

数千万円って家が買えるじゃないですか! そんな高額でやりとりされるハイエンドオーディオの魅力って、ズバリどんなところにあるんですか?

「ハイエンドオーディオブランドは、それぞれ固有の音の傾向を持っていますが、これは音作りに開発エンジニアの“思想”が込められているからです。また、デザインも大きな魅力で、その美しい筐体は、耳だけでなく目でも楽しむことができます。開発エンジニアはアーティストであり、そのエンジニアが生み出した製品は、ひとつの芸術品と見ることもできますね」(同)

なるほど、マニアの人たちは、デザインや設計思想もふくめて、芸術品のような感覚でハイエンドオーディオに魅了されている、と。自分なりのシステムを構築して“理想の音”を作り上げる、というのは男のロマンを感じちゃいますけど、僕の財布の中身を見るとちょっと難しそうかな…。

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