作者が逮捕されても脅威は終わらず

非Winnyユーザーも他人事じゃない!暴露系ウイルスの傾向と対策

2008.03.07 FRI


暴露系ウイルスの多くは、画像ファイルや動画ファイルなどに見えるようにアイコンが偽装されている。なお、写真のようにファイル名の末尾に半角スペースを大量に挿入して、拡張子を隠すトリックもよく使われる
突然ですが問題です。山田、小泉、中野、亀田、原田。これらの共通点は?

すぐにピンと来た人は結構なネット通かも。そう、一連の名前はすべて「Winny」や「Share」といったファイル交換ソフトのユーザーを狙った「暴露系ウイルス」の通称なのだ。

暴露系ウイルスは、2003年ごろに登場した「Antinny」(アンチニー)を元祖として多くの新種が作られ、亜種まで含めると数十万種の存在が確認されている。各ウイルスの通称にはすべて個別の由来があり、例えば「山田ウイルス」の場合、「友人の山田から送られたファイルで感染した」というネット上の掲示板での書き込みがもとになっている。

実際にこのウイルスに感染すると、PCに保存されているファイルやデスクトップのキャプチャ画像などがネット上に勝手に公開され、ユーザーの個人的な情報が暴露される被害が発生する。先日、「原田ウイルス」の作者が著作権法違反などの容疑で逮捕されたが、ネット上の脅威はいまだ消えていない。

「日本で暴露系ウイルスが流行する背景には、それだけ違法なファイル交換が横行している事実があります。最初に流行したAntinnyには、違法行為への警鐘的な目的もあったと考えられているほどです。もちろん、それがウイルスのばら撒きを正当化する理由にはなりませんが」というのは、ネット専門誌の執筆を数多く手がけるテクニカルライター・エアロプレイン氏。

ということは、Winnyさえ使わなければ感染の心配はない?

「例えば、有名なプロボクサーの名が付いた『亀田ウイルス』は、ネット上の掲示板にウイルスファイルへのリンクが貼られ、それをクリックすると感染するというルートで爆発的に流行しました。そのほか、メールに直接ウイルスが添付されてくることもあります。Winnyなどを使っていない人も、無関係ではいられないでしょうね」(同)

では、身を守るにはどうすればいいの?

「ウイルスの多くは違法な画像や動画など、ユーザーの気を引くファイルに偽装されています。ファイルを開くときは、ファイル名の末尾にある拡張子を確認してください。出所がハッキリしないファイルの拡張子が『.exe』や『.scr』『.vbs』などの場合、ウイルスの可能性が高いので、ファイルを開かず削除することをおすすめします」(同)

ウイルス対策ソフトを導入していれば大抵の暴露系ウイルスは駆除できるものの、最新の新種や亜種には即対応できないケースもある。セキュリティソフトを過信しすぎず、怪しげなファイルには近づかないこと。ウイルスに感染したらシャレになりませんよ!

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト