銀行のATMからiPhoneまで

増え続けるタッチパネル製品その仕組みとは?

2008.08.08 FRI


タッチパネルの認識方法は用途によって様々。身近なタッチパネルがどの方式を採用しているのか、調べてみるとおもしろいかも! 画像提供/タッチパネル・システムズ株式会社
先日、発売されたばかりのiPhoneに触って超感動! 指先ひとつで自由自在に画面を操る感覚は爽快です。iPhoneだけでなく、ATMや券売機、ニンテンドーDSなど、ボクらの身近なところにタッチパネルを搭載した製品が増えています。でも、一体どうやって触れた位置を認識してるんだろう? タッチパネル・システムズ社の追谷武寿さんに聞きました。

「タッチパネルとは、触れた位置を認識するセンサー装置を組み合わせた電子部品です。センサー装置には、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波方式、赤外線方式の4つの方式があり、用途に合わせて使い分けられています。80年代前半から工業用として機械制御の操作盤などに使われ始め、その後、銀行のATMに採用されたことで広く知られるようになったんです」

そうなんだ。でも、その4つの方式にはどんな違いがあるの?

「表面に電気を用いて触れた位置を認識するのが、抵抗膜方式と静電容量方式です。ニンテンドーDSなどに使われている抵抗膜方式は、製造コストが低いため、普及率がもっとも高いですね。画面を押すことによって発生した抵抗から電圧を測定して、触れた位置を検出します。一方、静電容量方式は、触った指先に流れた電流を感じ取って位置を特定しています。静電容量方式以外のタッチパネルでは1点しか認識できなかったのに対し、この方式の技術を応用したiPhoneは複数の点を同時に感知でき、2本の指を使って画像を拡大するなどの複雑な操作が可能になったんです」

ニンテンドーDSとiPhoneって、違う仕組みなんだ! では、超音波方式と赤外線方式はどういうものなの?

「前述した2つの方式は、画面表面自体にテクノロジーが詰まっているのに対して、超音波方式と赤外線方式は、何の変哲もないガラス等の表面に超音波や赤外線を走らせているんです。画面の外枠から出ている超音波や赤外線を指が吸収したり遮断したりすることで、その位置を特定しています。画面が普通のガラスなので、強い力で押されても盤面が故障することはありません。画面の透過率が高いので、ゲームセンターのゲーム機や銀行のATMなど、不特定多数の人が使う機械に搭載されることが多いですね」

画面上に超音波や赤外線が伝っていたなんてびっくり! 今後もタッチパネルは、様々な電化製品に搭載されて、より生活に密着したものになっていくとのこと。「すべての画面にタッチパネルがついてて当たり前」なんて時代も、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。

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