覚えておきたい(?)インターネットの基本構造

世界に13台しかないウェブの根幹キミは「ルートサーバ」を知っているか?

2008.08.29 FRI


ルートサーバの管理者と所在地が一覧化された「root-servers.org」。ちょっと難しいが、データを送受信するために用いられる識別番号(IPアドレス)をドメイン名と対応づける情報を管理するのがルートサーバの役割だ。しかし、広大なインターネットの世界が、たった13のホストで成り立っているのって、なんか不思議
誰もが当たり前のように使っているインターネット。しかし考えてみれば、この便利なツールがどんな仕組みで成り立っているのか、きっちり説明できる人は少数派だろう。パソコンでケータイでと、これだけ頻繁に利用しているのだから、もう少し詳しくその構造を理解しておきたいところだ。

実は、インターネットの根幹の部分には、「ルートサーバ」という13のサーバが据えられている。広大なインターネットの世界を動かす、大元のサーバである。ネットの仕組みを知るには、このルートサーバについてより詳しく知るのが早道だろう。日本にある唯一のルートサーバの管理者、日本レジストリサービスの宇井隆晴さんに話を聞いてみた。

「ルートサーバというのは、ホームページアドレスやメールアドレスなど、インターネットを使う際に欠かせないアドレスを使えるようにするための仕組みを担う、根幹のサーバです。『ルート』とは『根っこ』の意味で、その名の通りインターネットの根幹を支えているわけです。もしルートサーバがダウンしてしまうと、すべてのアドレスが一切使えなくなり、実質、インターネット自体が使えない状態になります。そうなると、経済活動にも大きな影響が出てしまうでしょうね」(宇井さん)

13のルートサーバには、『●.ROOT-SERVERS.NET』というホスト名が割り振られているとか(●の部分にはAからMまでの英字が入る)。正確に言えば、「13」という数字はサーバ機の数ではなく、サーバを仕切るホストコンピュータの数なのだ。

「そういう意味で現在、世界で稼働しているルートサーバは100台以上あるのです。日本にも、WIDEプロジェクトと弊社が共同で運用しているルートサーバや、海外の組織が運用しているルートサーバがあります。多くの利用者を支えるために、強固なシステムを目指してルートサーバは常に増強され続けているんです」(同)

アドレスを管理し、行き先を案内してくれるこのルートサーバが機能しなくなれば、回線が生きていてもインターネットは使えない。そこで、災害対策の意味も込め、13のホストを割り当てられたルートサーバは、実際には1つのホストにつき複数台のサーバ機が稼働していて、しかもそれぞれ地理的に離れた場所に配置されているという。

ネットの根っこ部分といわれるだけに、大地震など万一の不測の事態にも万全の対策が講じられているルートサーバ。僕らが使ってるパソコンのはるか向こう側で、今日も13のホストが頑張っているのだ。

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