クレジットカードより薄いテレビも可能!?

厚さ1cm未満の液晶テレビ発売!この先テレビはどこまで薄くなるの?

2008.09.26 FRI


最薄部9.9mmの液晶薄型テレビ「ZX1」、重さは40インチで12.2kg(写真左)/最薄部3mmの有機ELテレビ「XEL-1」、11インチでわずか2kg 画像提供/ソニー
いまだにブラウン管テレビのある部屋に住む筆者としては、友達の家に液晶テレビがあると「薄い!」と驚いてしまいますが、それを凌駕する薄型テレビが発売されるようです。2008年10月発売のソニーの液晶テレビ「BRAVIA ZX1シリーズ」の厚さは、最薄部わずか9.9mm! どうしてこんな薄いテレビが実現できたの? ソニー広報センターの尾花さんに伺いました。

「液晶テレビとしては現在、世界最薄です。当社の場合、約7cmのものが最薄だったので、7分の1以下の厚みになりました。チューナーを外付けにして、従来のモデルでは画面を後ろから照らすバックライトと呼ばれるものがついていましたが、画面の枠の外側から中心に向かって光を当てることで、この薄さが実現できました」

いきなり7分の1ってすごい進化です。ところで、薄型テレビは新しいものが次々と発売されているようですが、今後どうなるんでしょうか? 雑誌『家電批評』編集者の本郷さん、教えて!

「薄型テレビといえばプラズマか液晶ですが、現状では軽くて家庭用に向いた液晶が売れています。一方、三菱が北米で発売を予定しているレーザー光を光源に使用したレーザーテレビや、ソニーによって商品化もされている有機ELテレビも注目されています。中でも有機ELは、液晶と比べても軽量化、薄型化しやすく、画質もきれいです。開発が進めば、今後は有機ELがメインストリームになるんじゃないでしょうか」

有機ELって、プラズマや液晶に比べるとなじみが薄いですよね。世界で初めて有機ELテレビを発売したソニーに、今後の展開を聞きました。

「ソニーでは、2007年末に最薄部が3mmの小型有機ELテレビ『XEL-1』を発売しました。現在は小型の製品しかないですが、今後は大画面のテレビも計画しています」(ソニーテレビ事業本部商品開発部・酒井さん)

「XEL-1」は発売中の薄型テレビで最も薄いそう。では、技術的にはどこまで薄くできるの? 光技術研究を行う産業技術総合研究所の八瀬博士、教えて!

「画面を表現する有機EL自体は数百ナノメートルで事足りますから、テレビに必要な電極やガラス基板を加えても0.7mmぐらいのものは可能でしょう。ガラスの代りにプラスチックを使用すればクレジットカードより薄くなるでしょうね」

八瀬博士いわく、未来のテレビはカーテンのように、使わないときは丸めたりたたんだりすることも可能になるかも、とのこと。できることなら、今すぐにでもタイムマシンに乗ってカーテン状のテレビが見たいです!

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