速くて強くて長寿命らしい

HDDに代わるPCの記憶装置 「SSD」が普及し始めたワケは?

2008.09.26 FRI


バッファローが9月下旬に発売する2.5型SSD「SHD-NSUM30/60/120G」。容量は30GB/60GB/120GBで、価格はそれぞれ1万6800円、3万3600円、5万400円。ノートPCの内蔵HDDがSerial ATA接続なら、SSDへ換装できる 写真提供:バッファロー
パソコンの記憶装置といえばハードディスク(HDD)が常識だが、近頃は軽量なモバイルPCを中心に、「SSD」(Solid State Drive)を採用しているモデルが増えてきている。

そもそもSSDとは、HDDと同じように扱えるフラッシュメモリー機器のこと。2年ほど前から高級モバイルPCにチラホラ採用され始めていたが、昨年世界的にヒットした低価格PC「Eee PC」に搭載されたことで認知度が急上昇。今年に入って市場価格も下がり始め、今や一般ユーザーにとっても、SSDを搭載したPCが現実的な選択肢になりつつある。

とはいえ、圧倒的な大容量と低価格を誇るHDDと比べると容量は少なく、価格も数倍以上の開きがある。それでもSSDを選ぶメリットとは? PCパーツ専門誌『日経WinPC』編集部の西村岳史氏に聞いてみた。

「HDDに対するSSDの利点を整理すると、

1)衝撃に強い
磁気ディスクが回転してデータを読み込むHDDに対し、機械的に駆動する部分がないSSDは衝撃に強く、故障しづらい。動作音もしない。

2)消費電力が低め
駆動部品がないため、HDDに比べて電力消費量が少なくて済む。発熱も少ない。

3)アクセスが速い
電気信号の処理だけでデータにアクセスできるため、読み込み速度がノートPC用HDDに比べて速い。

など。これが持ち運んで使うノートPCに求められる性能にマッチしていることから、採用するメーカーが増えてきています」

以前は高嶺の花的な存在だったSSDですが、価格が低下し始めた理由とは?

「現時点で、PCパーツ店で買えるノートPC用HDDは320GBで1万円以下。それに対してSSDは128GBで5万円~30万円と、まだまだ割高なパーツです。ただ、フラッシュメモリーの価格低下と、メーカー間での価格競争の発生、さらに初モノ的なプレミア価値が薄れたなどの条件があいまって、価格が下がったというのが実情ですね」

近い将来、HDDに代わってSSDが記憶装置の主流になるのでしょうか?

「消費電力の低下が課題である業務用のサーバー機器向けには提供され始めていますが、一般的なデスクトップPCではメリットよりも割高感の方が強いため、当面は全体的なトレンドにはならないと考えられます」

一概に「HDDは時代遅れ」になるワケではない模様だけど、今後は「HDD or SSD?」がPC選びの重要ポイントになりそうだ。

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