プライバシーの侵害との声も?

グーグルストリートビューの是非を問うてみた!

2008.09.25 THU



画像提供/Scoopt/Getty Images
「ぬあ~に~、やっちまったな!」良くも悪くもグーグルストリートビューを試してみた筆者の感想である。かなり話題なので、ご存じの方も多いと思うが解説しよう。グーグルストリートビューは、ネット上で主要都市の任意の地点から全周囲画像を閲覧できるグーグルの新サービス。ひらたくいえば、旅行気分で様々な街を実際に歩いているような映像を楽しめる。だが、公道で撮影した膨大な量の画像を使って運営しているため、プライバシーの侵害を懸念する声もある。

確かに、自宅を世界中の人から見られたり、通行人として自分が映りこむ可能性を考えると、「気持ち悪い」と感じる方もいるだろう。法的には問題ないのだろうか?

「法的に何か問題があるとすれば、プライバシー権と肖像権の領域になりますね。ただ、あくまで公道から撮影されたものですし、通行人の顔や車のナンバーにはボカシも入れられている。誰のどういう権利が侵害されたかというと、なかなか判断が難しいところなんですよ」(弁護士の前岨博さん)

現状、通行中を撮影されたくらいでは、プライバシー権や肖像権の侵害を訴えるのは厳しいとのこと。公道から誰でも見られる光景だろう、という理屈はわかるけど。

「これまでグーグルは、検索エンジンのようなシステムを使ったサービスを主業務にしていました。しかし、今回のサービスは、リアルで情報の収集、加工、編集、発信をしている。いわば、メディア・表現者と同様の行為だといえます。であるならば、メディアとしてなすべき注意を十分に払う必要があったと思います。たとえば、カメラの位置を低くするとか、苦情の受け付けにしてもコールセンターを置くとか、もう少し配慮があってもよかった」(メディア法などに詳しい専修大学・山田健太准教授)

グーグルには「Don't be evil(邪悪になるな)」という社是があるという。無邪気に遊び心で作られたサービスと信じたいが、一部に不信感を招いたのは事実。今後のこまやかなケアに期待したい。


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