1時間早く帰るIT仕事術

第5回 ゲームみたいに楽しく仕事がしたい!

2009.02.04 WED

1時間早く帰るIT仕事術

1月があっという間に過ぎ去って、
もう2月ですか。
時の流れは待ったなしですねえ(感嘆)。

私事ですが、先月末に誕生日を迎えたぼくは
ついに29歳。

20代最後の1年をどう過ごすか、
かつてないプレッシャーに身もだえている毎日です。

さて、そんなアラサー世代といえば、
誰もが一度はテレビゲームにハマった経験があるはず。

かくいうぼくも高校時代、某悪魔系RPGに激ハマリして、
寝食を忘れて連日十何時間もやり続けたことがあります。
勉強は30分も続けられなかったのに、
ゲームには向けられるあの異常な集中力はなんだったのか。

っていう謎の解明はさておき。
あの集中力を仕事に対しても発揮できれば、
毎日の業務をもっと効率的に、
スピーディにこなせるようになるのでは?
ってまあ、大変都合のいい考えではあるんだけど。

というわけで第5回は、
ゲーム感覚で仕事を面白く進めるためのアイデアを調査してみましたよ。


バリュープレスで採用されている「スタッフシステム」の運用画面。自分のレベルと経験値はもちろん、進行中のすべての案件リストや、会社全体の入出金情報など、業務に関連するほとんどの情報が公開表示される

オフィスがダンジョンになった!?業務をゲーム化した会社の仕組み



ゲームに熱中しすぎて徹夜になった朝。太陽がまぶしすぎて、今日の仕事を思うと憂うつになる。もし仕事がゲームみたいに面白ければ、まだまだイケるのになあ。

ってこの考えは都合よすぎだけど、21世紀の今、最新のITテクノロジーを駆使すれば、それに近いことはできるんじゃないの? なんて思って調べると、マジでありましたよ、仕事をゲーム化している会社が!

「弊社では、一つひとつのあらゆる業務に『経験値』が設定されていて、それを達成した人にポイントが加算されるシステムになっています。RPGのように、経験を積み重ねてプレイヤーとしての自分をレベルアップさせていくことができるんです」

と語るのは、ネット上で企業PR代行などを行うバリュープレスの取締役・平木隆次さん。

「経験値は、その業務に必要な平均時間やコストなどから独自に算出されています。ただし経過時間ごとの増減があり、作業が早く完了すればポイントは高く、ダラダラ時間をかけるとマイナスになることもあります。どの業務が何ポイントなのかプレイヤー側にはわからないので、純粋にたくさんの仕事を効率よくこなすことが、ポイントを稼ぐ唯一の方法なんです」

稼いだ経験値は給料の査定に反映されるのはもちろん、ゲームのスコアとしても重要だ。例えば、一定の経験値に到達すると自分の「レベル」がアップし、社内中にファンファーレが鳴り響く。さらに稼いだポイントに応じて仕事に役立ついろいろな「技」が使えるようになる。内容は「自分の名刺が持てる」からはじまり、次第に「部下をひとり採用できる」「社長に命令できる」といった大規模なものになっていく。また、時にはプレイヤーが欲しがっていた商品(Amazon内で買える商品なら自由に指定OK)が「アイテム」として支給されることもあるという。

これらは、すべて「スタッフシステム」と呼ばれる独自のゲーム風業務システム上で管理されている。プレイヤーは自分が稼いだ経験値や、社内の経験値ランキングなどをいつでもチェックできるため、プレイヤー同士の競争心も芽生える仕組みだ。

「弊社の代表がゲーム好きというのもありますが、もともとは職種別の評価を均一化したいというのが狙いだったんですよ。一般的に、営業などの職種は、実績が金額という数値で示されるため、評価の対象になりやすいですよね。一方で、総務や経理といった社内業務の担当は、実績を客観的に評価しづらい部分がある。それを統一の評価基準である経験値に換算することで、各自の貢献度をハッキリさせたかったんです」

貢献度が数値化されれば、サボりや怠けは即バレる。そのため、プレイヤー一人ひとりが、いやでも効率のよい時間の使い方を身につけるんだそうだ。

「ほかにも、社内で共有しておきたい情報はどんなに細かいことでも『社内用Wiki(Web百科事典)』へ登録するなど、情報とツールの共有は徹底しています。弊社では、新人のスタッフにもみっちり教えることはしないんですよ。自分で考えて身につけてください、ただし必要なものは社内ネットですべて見つかります、というスタンスです。この辺も、攻略本などで情報を仕入れながらゲームを進めていく感覚に近いかもしれませんね(笑)」

主役として実戦のフィールドに立ち、先人の情報にも助けられつつ、自分なりの経験を積んで冒険を進めていく。まさにRPGのように仕事ができるというワケか。

「楽しみながら効率よく仕事ができる面白いシステムですが、一方では自分の仕事が常に全社員に見られているという、厳しい側面もあります。それを公平な競争とアピールができる場所だと考えられる人にとっては、働きがいのある環境だと思いますよ」

これほど大がかりな仕事のゲーム化は個人レベルでマネするのは難しいけれど、そのエッセンスには吸収すべきところが大いにありそう。特にアイテム支給制度なんかは、自分にご褒美ってことで個人的にぜひ採用したいってそれじゃタダの買い物か。せめてレベルアップのファンファーレだけでも、誰か鳴らしてくれないかなぁ。
米光一成さんの『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』(KKベストセラーズ)。プロジェクトリーダー=勇者として、RPGのように仕事を攻略するためのノウハウが詰まった実践指南書

つまらない仕事を楽しくする「ぷよぷよ流」発想法とは?



毎日の仕事は、いつもクリエイティブで目新しいことばかりじゃない。細かい書類作りや繰り返しのルーチンワークだって、大事な仕事。でも、そればかりじゃ飽きてくるし、モチベーションも下がってしまう。

自分が「つまらない」と感じている目の前の仕事を、どうにかしてゲームのように「楽しい」仕事に変える方法ってないんだろうか?

「誰だってやらされてする仕事はつまらないものです。楽しく仕事をするためには、常に自分から率先してやるモードに頭を切り替えること。例えば上司から『これやっておいて』といわれる状況でも、それを唯々諾々(いいだくだく)と受けるのではなく、自分ならどうやるかを主体的に考えて、上司とコミュニケーションを取ることがひとつのポイントですね」

と語るのは、あの大ヒットした落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』を生み出したゲームクリエイターであり、発想力や表現力を鍛えるための著作でも知られる米光一成さん(現在は立命館大学映像学部教授)。

「ゲームって、自分がやりたいときにやりたいように遊びますよね。自分からやるので楽しめるわけです。仕事だって、自分から積極的にやっていかないと、やらされてる感が出てきて楽しめない。主体性が持てないような仕事はやらない方がいい。とはいえ、それで仕事がなくなっちゃうと問題なので(笑)、与えられた仕事を、自分のものにできるように工夫しちゃえばいいんですよ」

ぼくの場合だと、複数の人と共同で仕事を進めたり、偉い人に企画を提案したりするのが苦手なんですが(ダメ人間?)。

「仕事と好きなものを結びつけて考えるクセをつけるといいですよ。ゲーム好きなら、複数人で進めるプロジェクトはRPGの冒険だと考えちゃう。パーティの仲間と一緒にレベルを上げて、アイテム(人脈やアイデアなど)を効果的に使い、王様(偉い人)に話を通すとか。苦手な仕事でも、好きなものと結びつければ別の捉え方ができる。一歩前進したらレベルアップだ、と考えて心の中でファンファーレを鳴らす。それで興味が持てれば成功です。次第に好きなものが増えていって、いい循環になります」

ある意味、現実の見え方を脳内で変えてしまう! という荒ワザですね。

「現実がひとつと考える方が窮屈ですよ。それでも好きになれない仕事は、とことん嫌なところを考える。そして、その嫌な部分を解消することを仕事にするんです。やらされるんじゃなくて、攻略法を考えて、クリアするのがコツ。でもどうしても興味が持てない! って仕事には『コスプレ仕事術』ですね。例えば織田信長になりきって豪放に振舞うとか、勝手に好きな人物になったつもりで片付ける。もはや仕事じゃなく自分にゲーム性を見いだすんです(笑)。短時間の嫌な仕事には有効ですよ」

コスプレというか、それってまさにロープレのような? ともあれ「つまらない」も「楽しい」も、自分の捉え方ひとつでクルクルと入れ替わるものみたい。試しに、今度の企画会議には武将コスプレで参加してみようかな!(そういうことじゃないか) 苦手な仕事でも、それをゲームのような感覚で捉え直すことで、
別のやりがいを見いだせることもある。

バリュープレスは会社全体でその仕組みをシステム化することによって、
業務の効率化と均質化を図っている先進的な例ですね。

米光さんのやり方は、誰もがその気になればすぐ始められる
認識の変更法とでもいうべきアイデア。
仕事のゲーム化を個人で実践するための心構え
といったところですか。

どちらの方法も、ゲームの要素を取り入れることで
仕事の効率アップを狙っている点は共通してます。
実にクレバーです。

読者のみなさんも、
毎日の仕事を楽しくこなすためのアイデアなどがあったら、
ぜひご意見お聞かせくださいね。

さて、次回のテーマはPCに戻って、常
にぼくらの目の前にある「デスクトップ」に注目してみましょうか。
一番仕事がしやすいデスクトップって、どんな姿をしてるんでしょ?


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