雪山に行くと長持ちしない気が…

「寒いと電池の減りが早い」説その真偽のほどを調べてみた!

2009.02.05 THU



イラスト:牧野良幸
スノボに来て、友達とはぐれた!しかも、こんな時に限って携帯電話の電池がない(涙)。でも、雪山に来ると電池の減りが早いような気がするんですよね。気温と「電池の減り」って何か関係があるのでしょうか?

「ありますよ。電池は化学反応をすることで電気を取り出していますが、この化学反応は温度の影響を強く受けるんです」(電池工業会・西濱秀樹さん)

では、寒いとどうなるんですか?

「温度が低いほど化学反応の速度は遅くなり、電池の電圧が下がるのが早くなります。一般的に、電池の使用に最適な温度は20℃~30℃といわれているんですよ」(同)

でも、電池内部の化学反応が鈍くなるなら、むしろ電池の減りは遅くなって長持ちしそうなんですけど。

「実は、この場合『電池が減る』という表現は正しくありません。電池を使用する機器は、ある一定以上の電圧(カットオフ電圧)がないと作動しません。寒い環境では電池の電圧降下が早く、カットオフ電圧にも早く達してしまうので、機器を使える時間も短くなる。しかし、電池全体の容量は使い切っていないため、常温に戻せば使っていない残りの容量が使えるんです」(同)

例えば、20℃で200分連続通話ができる携帯電話も、10℃では100分しかできないのだとか。この特性は、乾電池など使いきりの「一次電池」や充電式の「二次電池」など、すべての電池に当てはまるという。なるほど、ゲレンデではあくまで電池が減ったようにみえていただけなんですね。

「はい。0℃のゲレンデで作動しなくなった電池も、体温で温めたらまた使えるようになります。ただ、電池の劣化やトラブルにもつながるので、温めすぎには注意。電池も人間と同じで、快適な温度でこそ最も性能を発揮するんですよ」(同)

今後はゲレンデでピンチになったら、携帯電話の電池を肌で優しく温めてみます!ってその前に置いていかれぬよう、スノボの上達をせねば。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト