ネットの常識・非常識

第7回 ネットで出会って恋はアリ? ナシ?

2009.02.18 WED

ネットの常識・非常識


国立社会保障・人口問題研究所の第13回出生動向基本調査(独身調査)「あなたには現在交際している異性がいますか」。上段が男性、下段が女性の回答。数値はパーセンテージです(クリックで拡大)

ネットがきっかけで知り合ったイマドキのカップル事情とは?



世間は折りしもバレンタインデー~ホワイトデーの恋愛月間で、否応なしにおのれの孤独を再確認せざるをえなくなる今日このごろ。

しかし、出会いがありません。
国立社会保障・人口問題研究所の第13回出生動向基本調査(独身調査)によると、独身男性(18~34歳)の52.2%は「交際している異性はいない」んだそうです。この数字、「友人として交際している異性がいる」(14%)という数を除いて、ですよ。つまり、恋人であれ友達であれ異性と全くお付き合いのない人が、独身男性の半数以上を占めているというわけです。

普通に考えて、日々新しい人に出会う業務や、取引先など人の出入りが激しい職場ならともかくですね、大学を出て就職して数年も経つと、公私ともに人間関係が固定されがち。しかも、我々20代~30代前半の男は一部のマスコミが言うところの「草食系男子」ですからね。
出会いがないからとはいえ、仕事で出会った女性にアタックするのは相手に迷惑がかかりそうだし、とはいえ積極的に合コンや結婚式の2次会でがっつきたくもない。

かくなる上は出会い系?

ほら、最近出会い系サイトやSNSなんかのネット上の「出会いの場」で知り合って、結婚までしちゃったという話をチラホラ聞きませんか? 実際にこのR25.jpのパーソナリティの中にも、今の奥さんと出会い系で知り合って結婚したという方がいるんですよ。

「ぼくは平気ですけど、妻があんまり名前を出してほしくないみたいなので匿名でお願いしますね」とはパーソナリティS氏。

「もともと前の彼女にフラれて自暴自棄になったのが始めたきっかけです。女遊びのつもりで始めた出会い系でしたけど、やっているうちに『サイトは初めて』という妻に出会ってですね、住所も一駅しか離れていない近所だったので運命的なものを感じて、真面目に交際しました。きっかけはサイトでも、実際に会ってからは普通の恋愛と何ら変わりはないですね」

ほほう。とかく犯罪や援助交際、美人局(つつもたせ)など、マイナスイメージがつきまとうネットでの出会いですが、一方でこうしてキチンと付き合ってる人もいるんですね。

ちなみにゼクシィ結婚トレンド調査によると、「出会いのきっかけがネット」という人はここ7年で平均4.7%。また、リクナビNEXT Tech総研の既婚エンジニア600人アンケートでも、全体の5.7%が「出会い系サイト」で知り合って結婚しているのだそうです。600人の5.7%といえば約34人ですよ。

また、前出・第13回出生動向基本調査(夫婦調査)の「出会いのきっかけ」では、まだ「ネットで知り合った」という項目がないものの、「その他」の項目がここ10数年で3倍以上増加(1992年2%2005年6.8%)しているのが気になるところです。

ともあれ、現に5%前後の人たちがネットで知り合って結婚しているようですから、カップルとなると、もっと多いと類推しても間違いではない?
果たしてこの数字を多いと見るか、少ないと見るか。あなたならどう思います?
「エキサイト恋愛結婚」の女性プロフィール一覧イメージ。パソコン版の男性月会費は1890円で、女性は無料なため、圧倒的に女性比率が高いとか。また、パートナーが見つかった人の平均利用月数は5.5カ月で、見つからなかった人の平均利用月数は3カ月未満だという。

ネットで出会って恋…そして結婚みんなはソレに抵抗ないの?



10年くらい前までは、ナンパや合コンで知り合ったカップルが結婚した場合、披露宴でなれそめを紹介するときに「知人を通じて」なんてごまかしていたものですが、今となっては普通になっちゃいましたよね。相当お堅いお家柄でなければ、特に隠す必要もないほどに、出会いのきっかけとしてメジャーになった感があります。

では、出会い系サイトやSNSなど、ネットで知り合った関係ならどうか。

「ぼくの場合は、妻や妻の親族の体面上『知人の紹介で知り合った』と説明しました」とは、4年前に出会い系サイトで知り合った女性と結婚したR25.jpのとあるテーマを担当するパーソナリティS氏。

なるほど、やっぱり後ろめたい気持ちになるんですね。でも最近のネットで出会いを求める人たちの意識や、周りの環境はどうなんでしょうか?

2003年10月のサービス開始から累計会員は7万人を超え、現在までに恋人や結婚相手を見つけて退会した人も1万7000人以上という「エキサイト恋愛結婚」の角倉恵美さんにうかがいました。

まず、どんな人たちが利用しているんでしょうか?

「当サイトでは必ず運転免許証やパスポートでの本人確認を行っているので、男女の出会いを提供するサービスとしては珍しく、女性登録者の比率が高いですね。特に昨年の夏以降『婚活ブーム』の影響で、毎月2割増しで入会者が増えています。登録者で一番多い層は男女ともに、大卒の30代。エリアとしては東京が3割で、全体の8割が大都市圏のユーザーです。職業で多いのは、男性は職場に女性が少ない技術系会社員で、女性だと事務系のOLさんが多く、次いで保育士、看護師、美容師などの専門職が多い傾向です」

大都市圏に住みながら、みなさん出会いが少ないんですかねえ。そんな彼ら彼女らはネットでの出会いに抵抗ってないんでしょうか?

「もともとこのサービスを始める前、弊社では『エキサイトフレンズ』というサービスを行っていたんですが(現在は趣味友達を探すサイトとして存続)、そのユーザーから2日に1通くらいの割合で『ここで知り合った人と結婚しました』という報告メールが寄せられたんですね。特にこちらから催促していないのにメールをいただくくらいですから、これは『我々が考えているより、ネットで結婚するのってアリなんだ』と確信して『エキサイト恋愛結婚』を作ったんですよ」

いわばユーザーのニーズに応えた、と。でも、ネットで知り合って結婚するにしても家族になんて言うんでしょう。

「正会員を対象に2007年7月に取ったアンケートがあるんですが、男性の42.4%、女性で38.1%が『正直にサイトで会った』と多くの方が正直に言うそうです。我々スタッフも卒業生カップルの披露宴や二次会に招待されることもあるほどで、親御さんもこういう時代だからと納得されているみたいです。重要なのは『どこで会ったか』ではなくて『誰と会ったか』。実は私もネット婚ですし(笑)」

それは説得力ありますね(笑)。
ともあれ、角倉さんいわく「ここ2、3年は一気に雰囲気が変わってきて、確実に出会いのひとつの手段として定着してきてますね」という、ネットでの出会い。
個人的には、対面せずにまずはプロフィールとメールからというのは、さほど社交的ではない日本人に実はピッタリなお付き合いの仕方なのかもと思った次第です。あんまり出会いのスタイルにこだわっていると、ますます出会いのチャンスを失うのかもしれませんね。 おそらく、使ったことがない人にとっては、
うさんくさいこと極まりないネットでの出会い。

でも、信用できる運営会社が、
きちんと本人確認を行っているサービスであれば、
出会いの一手段として十分アリなのでは? と感じました。

むしろ、普段の人間関係では
ぜーったいに知り合えなかった人と、
巡り会うチャンスがあるかと思うと、
なんだかやらない方が損な気もしてきます。

というわけでして、
みなさんの中にもネットでの出会いにまつわる
ご意見やご感想、実体験などありましたら、
ぜひぜひ下記フォームからお寄せください。

実は今回「エキサイト恋愛結婚」の方から
「ネットでの出会いの常識・非常識」も
たくさん聞けちゃったんですが、
より実践的な手法としてみなさん、
お知りになりたくないですか?

次回「ネットの常識・非常識」は、
いわゆるオフ会について
調査しようとも考えているんですが。

ご要望次第では、路線変更しないでもありません。
というわけで、次回もお楽しみに!

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