50万円で宇宙に行きた~い!

第6回 宇宙でセックスはできますか?

2009.06.16 TUE

50万円で宇宙に行きた~い!

まさかあれですか、無重力でちゃんと奥まで届くのかとか、そういう話ですか!?

投稿者:ゆぅたさん(男性/24歳/神奈川県)

その通り、みんなが大好きなアノ話ですよ。

で、実際、宇宙でセックスってできるんでしょうかね?

重力がないわけだから、抱き合うだけでもひと苦労?
いやむしろ無重力を生かして、キン肉バスター的な究極の体位が実現するとか?
真面目な話、イクときに反作用が働いて、ちょっと後ろに下がるとか?
そもそも、精子は無事に卵子までたどり着くんですかね?

今回は宇宙最大の謎、「宇宙セックス」についてレポートします!
無重力状態で夫と宇宙セックス用スーツの実験を行うヴァナ・ボンタ氏。撮影:steve Boxall Zero Gravity Corp

宇宙セックスの裏ビデオが存在する!?



下世話な話と言わないで。今後、宇宙での滞在が長期化したり、惑星探査のために閉鎖されたロケット内で長期間暮らすことになるとしたら「セックス」は無視できない問題になるのだ。宇宙先進国アメリカでは『Sex in space』という本が話題を集めるなど、宇宙セックスへの注目度自体は非常に高い。が、公式にはどこの国も宇宙セックスについての研究は発表していないというのが実情。

一方では、1996年にNASAが極秘に10パターンの「宇宙セックス」の体位を研究していた! なんて記事もネットではチラホラ。もうホントのところはドッチなの!? さっそく、『来週、宇宙に行ってきます』の著者で海外の宇宙開発事情に詳しい大貫美鈴さんに聞いてみました。

「その手の噂は昔から多いように思います。たとえば、アメリカの宇宙飛行士が夫婦でスペースシャトルに搭乗したときも、2人が宇宙でセックスをしたのではないかという噂が流れました。ほかにも、アメリカでリアジェット(ビジネスジェット機)をスペースシップに見立てて宇宙ポルノを撮影したり。ロシアのイリューシン76という飛行機のパラボリック・フライト(飛行機を放物線飛行させて意図的に無重力をつくる)による疑似無重力状態で、乗員が様々なセックスの体位を試したといわれています。このビデオが存在するという噂もあります」

なぬっ! もちろんNASAやロシアは否定しているが、それだけ妙な噂が立つぐらい、みんな関心が高いってことですよね。

「もちろんです。宇宙セックスは人類が宇宙での活動領域を拡大するうえで、避けては通れない問題だと思います。NASAやロシアが長期的なビジョンで月面に居住することや有人火星探査(往復に約3年かかる)を計画していますが、宇宙セックスについての考え方が検討されていてもおかしくないはず。それに宇宙旅行でカップルが宇宙に行くようになるのも、そう遠い未来ではなさそうですから」

なるほど。実際のところ、宇宙でセックスは可能なんでしょうか?

「行為そのものは不可能ではないと思います。ただ、無重力状態では腰をひねっただけでも、グルグルと回転してしまいます。2人がなんの支えもなく浮いた状態でセックスをしようとすれば同じ場所でくっついたり離れたりするだけで、行為は難しいように思います。まずは、お互いが離れないように体を固定する必要があるようです」

たとえ、うまく合体できたとしても、無重力でピストン運動をしたら、作用・反作用の法則で互いの体が離れてしまうはず。なんちゅーか、その集中できない感じ?

「ただし、宇宙セックスはその方法だけでなく、医学的な問題では宇宙放射線の影響や、宇宙で無事に精子が卵子にたどり着けるのか、胎児の発育は大丈夫なのかなど疑問がいっぱいなんです」

確かに、宇宙では宇宙放射線が降り注ぐので、受精卵に悪影響が及び、遺伝子などが破壊される可能性も考えられる。また、重力負荷がない状態では、胎児の発育にも様々な問題を引き起こす可能性もある。

ちなみに、これまで宇宙ではメダカやカエルの繁殖実験に成功しているけど、妊娠したネズミを宇宙で繁殖させた実験では、17匹中13匹の胎児は骨のあらゆる部分が未発達だったという話もある。やはり水中より強く重力の影響を受ける陸で進化したほ乳類が無重力状態で繁殖するには様々な弊害があるみたい。

「2006年にアメリカで開催された『New Space2006』というカンファレンス(会議)では、宇宙医学的な考察も含めて宇宙セックスをテーマにパネルディスカッションが行われました。そこには、NASAの専門家もパネラーとして出席していたので、びっくりしました。もちろん覆面ではないです(笑)」

ボクの下世話な興味なんかとは全く別次元で、
やはり宇宙セックスの研究は進められているみたいですな。
アメリカではすでに宇宙セックス用の様々なグッズ研究なんてのも進んでいるとか。
後半では宇宙セックス用スーツ(!)を開発したという女性にインタビューします。
こちらは宇宙セックス用プロダクトのプロトタイプ。じゃばら状の先端を窓に取り付けて、壮大な宇宙を眺めながら、いざプレイ? 画像提供:Samuel Coniglio

宇宙セックス用スーツがすでに開発されている!?



人類は宇宙でセックスできるのか?

誰もが気になるこの問題、公式な発表がなかったんで、てっきりタブー系の話だと思っていました。でも、すでにアメリカでは『New Space2006』というカンファレンス(会議)で、NASAの専門家も交えて「宇宙セックス」について議論されたこともあります。今後、宇宙滞在が長期化するうえで、宇宙セックスは避けては通れない問題なのだ。そして驚くべきことに、宇宙でセックスするための宇宙服を開発している人もいたんです。

宇宙セックス用のスーツ「2Suit」は胸元から足元まで前面がパックリ開き、2人で向き合いマジックテープ状のもので互いの体を固定する仕組み。無重力状態でセックスをするには、互いの体を密着させて固定する必要があるのだ。

この2Suitを開発したのが、ハリウッド女優であり科学作家であり、『New Space2006』にパネラーとして出席していたヴァナ・ボンタさん。ヴァナさんは実際に自分の夫と2Suitを着用し、航空機を使ったパラボリック・フライト(航空機を放物線飛行させて意図的に無重力をつくる)の疑似無重力下で、実験を行っている。

「パラボリック・フライトでの無重力状態は1回に30秒しか持続しません。合計15回の実験を行い、私は夫と2Suitを着用して互いに安定して密着できるかをテストしました。問題はほとんどなかったわ。私たちは無理なく無重力状態で密着できたし、重力の楽しみを一体化して経験することができました」(ヴァナ・ボンタさん)

無重力ならではのセックスってできないんでしょうか? 抱き合ったままグルングルン回転しちゃうとか?

「無重力はアクロバティックな体位に向いていると思います。ただ、地球の重力と無重力とでは動きに対する作用が異なります。互いが密着している状態を維持するためには、ニュートンの第三法則(作用・反作用の法則)を克服する、新しい筋肉の使い方と互いに協調するスキルが必要でしょうね」

なるほど。力のよりどころがない宇宙では、相手を押せば、自分も後ろに離れてしまう。この「作用・反作用」の法則をいかに克服するかが宇宙セックスのキモになるというわけ。ところで、素朴な疑問なんですけど、無重力では血液を含む体液が上半身に上昇します。そんな状態で男性器はきちんとエレクトするんでしょうかね?

「海綿体の血液充満は重力に反することにならないから、問題ないと思いますよ」

それを聞いて安心しました。いやボクの場合、地球上でもちょっと心もとなあ、なんでもないッス。

「宇宙セックスは宇宙という特殊な環境で、人間の感情と肉体がどう変化するのか、また、そこでの生活がどんなものか、今後、宇宙でも人間らしくあるために必要かつ核心となるものと信じています」

なるほど。宇宙セックス思った以上に奥深いのね。
ちなみに、現在ではほかにも宇宙セックス用のプロダクトが考案されている。上の写真は、宇宙プロダクトデザイナーのサムエル・コニグリオ氏が考案した宇宙セックス用プロダクトのプロトタイプ。じゃばら状の筒に2人で入って愛を育むというものだ。ほどよい密着感と浮遊感に加え、窓に装着するので宇宙の景色を見ながらというムーディな環境を用意。使わないときは折りたためるから、省スペースで機能的って、う~ん見た目からすごさは伝わってきませんが、まぁ確かに理にかなってるかも。

やはりセックス産業だけは宇宙時代が始まっても廃れることはなさそう?
50万円で宇宙に行ったあかつきには、
僕も愛のビッグバンにチャレンジしてみます。 今回、「宇宙セックス」を調べるために、
いろんなところに取材を申し込んだけど、
情報を持っていないという理由でなかなか実現しませんでした。

NASAもロシアも宇宙セックスに関して
すでになんらかのデータを持っているという説もあるんですけどね。
逆になにか発表できない理由でもあるのかしらん、
なんて考えたくもなるけど、それって邪推?

今後も素朴な宇宙の疑問をレポートしていきます。
気になることがあったらお便りプリーズ!

バカバカしいネタ大歓迎です!

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