半径3メートルの身近なデジタル

第2回 最近、女子の写真がかわいくなった?

2009.06.24 WED

半径3メートルの身近なデジタル


女性と同じく、男性も修整で格好よくなりますかと尋ねたら、それは難しいとのこと。男性の場合、ただ、目が大きいとか、肌がキレイかという一般的な美意識をクリアすればいいわけではなく、たくましさやゴツゴツした感じもうまく生かす必要があるのだとか。単純に美男子にすると、違和感たっぷりになってしまうので、あまり大きくは修整しないそうです

グラビアやビデオのパッケージなんだかかわいすぎませんか?



いきなり下世話な話で申し訳ないが、最近のセクシー女優ってかわいくなったと思いませんか?

詳しい人によると、そう感じる一番の要因はパッケージ写真の修整技術が上がったからなのだとか。

昔はメイクでごまかしていたのが、今は写真自体をいじって、別人!?というくらいかわいくするというから恐ろしい。

確かに、オトナのビデオを借りたときに「パッケージと全然違う顔じゃん」といった経験、男子なら誰しもが共感してくれるだろう。

もしかして、この修整技術が一般にも浸透して、普通の女子の写真までかわいくなっているのでは?

そこで、証明写真や成人式、ブライダル写真などを手がけるフォトスタジオウエストの松本隆行さんに、写真の修整がどのように行われているのかを聞いてみた。

「フィルムで写真を撮っていた時代は、肌のシミやくすみを消すくらいでした。様々な修整ができるようになったのは、デジタルで写真を撮るようになってから。やはり写真加工ソフトの『フォトショップ』の存在が大きいですよ」

今や、街頭取材に答えてくれたフツーの女子でも「写真はフォトショップでかわいく加工してくださいね」などと軽口を叩くほどの、写真加工の超有名ソフト。撮影した写真の色修正や不要な物の消去、部位のサイズ変更など様々な加工ができる。フォトショップを使い女性を美女へと修整していく工程の動画がYouTubeにアップされて人気動画となったこともある。

「修整で多いのは、シワやシミをカバーする、目を大きくして左右のサイズを揃える、輪郭を小さくする、より自然な笑顔にする、などですね。特に、顔の左右はどんな人でも微妙に違いがあるんです。だから目のサイズを大きくして左右対称にするだけで、印象がかなり変わりますよ」

とはいえ、フォトショップを持っていれば誰でもこのような修整ができるわけではないのだとか。

「例えば、自然な笑顔にしようと目と口角を修正したとします。この場合は、頬も微妙に修正します。人間は目が笑ったり、口角が上がったりすると頬の筋肉も動きますからね。顔を修正するときは、表情筋のつきかたや骨格などを考えながら全体を微調整するんです。単純に目を大きくするだけの修整だと、本当に不自然な顔になってしまいますよ。
逆に、筋肉や骨格がわかっていれば、年配の方が若いころはどんな感じのお顔だったのか、ダイエットするとどんな顔になるのかもわかるので、若々しく修整したり、ちょっと細めに修整することもできます」

表情筋まで考えながら修整をするなんて、まるで美容整形。極端な話、箕輪はるかさんが堀北真希ちゃんに見えるくらいの奇跡の一枚にできるとか。

「うちは写真館なので、一見して変わるほどの修整はしていません。並べて見ると違いがわかるなという程度。あくまで印象をよくして、その人が一番調子よく写る状態を再現するように心がけています。ただ、とことんやると、別人というくらいにできると思いますよ」

デジカメで写真を撮ってフォトショップなどのソフトを使えば、シワ消しなどのちょっとした修整をできるというのは今や有名な話。しかし、実際はより進んでいて、骨格や筋肉の関係から、かなりかわいい顔に修整することが可能だった。

あー、もう大人なビデオ借りるとき、なにを信用すればいいのかわかりません。
実際にビューティーメイクを行ってみたらこんな感じに。左上が未加工で、右上が1回、左下が2回、右下が3回補正した。1~2回目はややイケメンな感じがするけど、3回目はやり過ぎ感も。女子だけでなく男子にも効果があるみたいだ。ちなみに、ビューティーモードが可能になったのは、顔認識の技術が進化したから。顔を判別することで、顔周辺だけ明度を変えたり、目をとらえて大きさを変えたりすることができる

デジタルカメラの普及が奇跡の一枚を生んだ!?



『フォトショップ』に代表されるフォトレタッチソフトの登場と進化で、女子はかなりかわいく変身することができるようになった。

シワやシミを消すだけでなく、痩せたり顔を小さくしたりも思いのまま。これって、女子の写真写りがよくなった要因の一つかもしれない。でも、理由はそれだけではないような

「単純な話で、何度も撮り直して最もかわいく写っているショットを選んでいるんだと思います。フィルムでは無理でしたが、デジカメならば、何度でも撮り直しができますからね」(フォトスタジオウエストの松本隆行さん)

いわく、ほとんどの女子は「奇跡の一枚」を持っているのだとか。

なるほど、言われてみればそうかも。確かにデジカメだと、集合写真や風景写真でも、多めにシャッターを切って、あとから一番いいショットを選ぶもんな。

フィルム時代ではもったいなくてできなかったけれど、今やそれが当たり前。同じようなことを自分撮りでやって、一番かわいい写真を保存しているってことか。

デジカメやカメラ付き携帯電話の普及が女子の写真写りの良さに大きくかかわっているようだ。

そこで、最新のデジタルカメラ事情を調べると、なんと自動的に女子の写真をかわいく修整してくれるデジカメを発見。その便利な機能を搭載したデジカメを発売したオリンパス株式会社で詳しい話を聞いた。

答えてくれたのは、デジカメの機能に詳しいオリンパスイメージング株式会社 国内営業統括部の久米英明さん。。

「それは、弊社の(ミュー)シリーズの一部に搭載されているビューティーモードとビューティーメイク機能ですね。ビューティーモードは撮影時に補正をする機能で、シミや小じわが目立たない滑らかな肌に調整してくれます。年齢を感じさせる要因の一つであるほうれい線(小鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線)も薄くなるので、若々しい印象を与えますよ」

なるほど。それではビューティーメイクとはどんな機能なんですか?

「ビューティーメイクは撮影した後に写真を補正をする機能で、目の部分のエッジをとらえてコントラストをつけたり、目の縦幅を大きくしたりして目力をつけています。加えて、瞳にキャッチライトを当てたような輝きを加えたりしています。これによって、表情が豊かになるんです」

女性は本当の自分よりも少しよい自分を想像している人が多く、写真に写った自分の顔を見て「写真写りが悪い」との感想を持つことが多いのだとか。そんな女ゴコロが開発のきっかけになったと久米さん。

「この機能は、かわいい別人を作るのではなく、自分が思っているいい顔を再現してあげる機能なんですね」

ちなみに今や写真撮影の一大勢力となったカメラ付き携帯電話にも似たような機能は存在する。それが、カシオのカメラ付き携帯電話の一部に搭載された「美撮りモード」。やはり肌を美しくして目元の存在感を上げるのだという。

この流れが加速すれば、今以上に女子の写真は何割増しかでかわいくなっていくこと間違いなし。ネットでの出会いや友達に紹介されるときに見せてもらう写真には、お気をつけあれ。 今回は、撮影後の写真をどうかわくしていくかの話を中心にしたけれど、
当然、撮影テクニックによる部分も少なくない。

カメラ付き携帯電話やデジカメの普及で日常的に写真を撮る機会が増え、
それにともないみんなの撮影テクニックも上がっているのだ。
実際、オリンパスで行っている女性向けカメラ教室「フォトルージュ」も大好評とのこと。

王道テクニックとしては、白い紙を顔の下に置いたり、
白いテーブルに座ったりして写真を撮る。
これはいわゆるレフ板の代わり。
インスタント証明写真のときから使われているテクニックだ。

次に、レンズと顔の中間にピースサインやぬいぐるみなどを持ってきて、
遠近法で顔を小さく見せる。そして、やや上目から撮ることで、
目を大きく、アゴを細く見せる。

なかには、レンズに軽く息を吹きかけたり指紋をつけたりして、
ソフトフォーカス効果で肌をキレイに見せる強者もいる。

これらの様々なトリックを見破り、写真から実物を見極めたとしても、
その後にはメイクとすっぴんの落差という大きなハードルが待っているんだけどね。

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