ネットの住民になりたい

第1回 ブログを始めれば人生はバラ色になる?

2009.07.15 WED

ネットの住民になりたい


総務省『ブログの実態に関する調査研究の結果』国内のブログ総数の推移 新規に開設されたブログは右肩上がりなのですが、アクティブなブログの数は横ばい。総務省によると総ブログ数の約12%(2008年1月現在)が「スパムブログ」なんだとか

みんながやっている「ブログ」 なんのため? メリットはなに?



総務省の情報通信政策研究所の調査によると、2008年1月現在のブログ数は約1690万。

そのうちアクティブなブログ(1カ月に1回以上更新されているブログ)は約300万といわれています。この数字は海外と比べても多く、人口比で考えると日本は世界で最もブログを活用している国ともいえそうだ。

こんなに多くの人がブログを書いているのには、どういった理由があるのでしょう? ITジャーナリストの佐々木俊尚さんに聞いてみたところ…。

「日本人はもともと日記を書くのが好きで、それを誰かに読んでもらいたいという欲求も強いというのがひとつの理由です。さらに、ネットを使って自己表現することのハードルが低くなったことも挙げられます。2003年くらいからブログが普及しはじめ、2004~2005年になると大手のポータルサイトが無料でブログサービスの提供を始めました。誰でも、簡単に日記を公開することができるようになったわけです。日本人の特性とインフラが整ったことが、ブログ普及の理由でしょうね」

では、どんなブログが多いんでしょうか?

「やはり日々の出来事を綴った日記ブログが多い。リアルな友人や知人に公開する目的のものと、自分の内なる部分を見知らぬ人に公開するものと、2パターンありますが」

確かにボクの周りでも、“今日の出来事”や“今日食べたもの”などを紹介しているブロガーが多い。総務省によると開設動機で一番多いのが『自己表現』(30.9%)なんだとか。

ん~、でもボクは自分を成長させるようなブログを書きたいと思っているんです。佐々木さんは“自分を成長させるブログ”って、どんなブログだと思いますか?

「そうですね。会社に勤めていると、社内だけで人間関係が完結してしまいがちです。ブログを有効活用している人たちというのは、ブログの付き合いをリアルな付き合いにつなげている人なのではないでしょうか? それを実現しているブログには『自分の意見を言っている』という特徴があります。例えば自分が働いている業界のニュースや動向について紹介し、それについて自分なりの考えや分析を述べる。すると同じ業界の人から『あのブログの分析は鋭い』や『あのブログの意見は面白い』と注目・評価されて、ブログに集まる人のなかから付き合いが始まっていく。ブログは“Give & Take”です。まずは自分から情報を提供することが大切ですね」

自分の意見を発信するために、調べ物をしたり、他人に伝えるための論理を固めたり…そういった記事制作の作業も自分の能力が磨かれるきっかけになるという。またコメントや反論がつけば、自分の考えもブラッシュアップされるという効果も。

なるほどブログもやりかた次第では、自分の能力の幅を広げる役割もあるんですね。ちょっと難しい気もするけど、まずは自分の業界について、調べてみようかな。

世論をも揺るがすブロガーがいるって本当?



世界有数のブログ大国である日本。

2008年の総務省の調査によると、日本では約1690万ものブログがあるなか、開設動機で一番多いのが『自己表現』(30.9%)、次が『コミュニティ』(25.7%)、そして『アーカイブ型』(25.0%)となっています。その回答のなかに『社会貢献』(8.4%)という「自分の知識を発信して社会貢献することを重視」する項目がありました。確かにブログを見てみると、“ためになる”ブログもちらほら。

「ブログが普及し始めたのは2003年ごろから。そして2005、2006年くらいになると、ウェブ業界の人が中心になってブログが盛り上がり始めました。“アルファブロガー”という存在がその象徴ですね。彼らはウェブ業界のトピックスをはじめ時事問題に対する考察など、優れた文章をブログで公開し注目を集めました。さらに最近では、法律、経済、料理、子育てなど、さまざまな分野の専門家がブログを使って専門知識を紹介するようになりました。昨今、芸能人ブログばかりが話題になることが多いですが、ブログに書かれていることも、閲覧者がブログに求めるニーズも多様化しています。芸能人ブログの流行はひとつの面にすぎません。今後も、アルファブロガーのブログをはじめ“ためになる”ブログは増えていくでしょう」

そう語ってくれたのはITジャーナリストの佐々木俊尚さん。アルファブロガーとは、多くのアクセスを集め、世論に対する影響力が大きいブロガーのこと。Future Planning Networkという団体が選出した、ブロガーのリーダー的存在です。2007年の発表において、ウェブ業界の人たちに加え、医師や弁護士がノミネートされていることからも、ブログの多様化が見てとれます。

「アルファブロガーをはじめ、注目を集めているブログというのは、やはりコンテンツの質が高いという特徴があります。専門性が高いだけでなく、ニュースを取り上げる場合でも着眼点がよく、分析が鋭い。そして、ブログならではの読みやすい文章で構成されています。そのような人たちが、ブログを使ってネット上で議論を交わし、その議論が世論に影響を与えることもあるんです」

えっ、ブログの記事が世論に影響を与える!? そういえば、ネットでの議論がニュースになったこともありましたね…。
イラスト/コットンズ ブログの言論が直接、世の中に影響を与える時代。いまでも政治や経済に関する議論はブログでも盛んですが、今後ますます盛り上がっていくんでしょうね
「いまはネット上の言論は、マスコミを通して世の中に発信されています。『ネットで話題になっている○○』といったふうに。しかし、あと10年もすれば、ネットをメインに情報収集している世代が世の中の中心になる。するとネットの言論がダイレクトに世の中に伝わるようになります。今後はますますブロガーたちの発言力が増すでしょうね」

う~ん、あと10年…。いったいどんな世の中になっているんでしょう?

ボクもせっかくブログを始めるなら、誰かのためになる、影響力のあるブログにしたいと思うのですが…。そのためには自分の知識と見聞を広げなければ、ですな!
 




  自分の意見を磨き、
さらにコミュニケーションの手段にもなる“ブログ”。

やはり自分を成長させるには、もってこいのツールなのかも!

でも、人に読んでもらえるコンテンツを
作らなきゃいけないんですよね…

うむむ、とりあえず有名ブロガーにならって
自分の業界や仕事に関するテーマでブログの内容を
考えてみたいと思います!

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