ネットの住民になりたい

第2回 どんなブログを書けば成長できるの?

2009.07.29 WED

ネットの住民になりたい

読んでためになるブログはどうやって見つけるの?



玉石混交といわれるブログ。そのなかから“読んでためになるブログ”を探すのは難しいもの。

でも、自分の興味とマッチし、新しい視点を与えてくれるようなブログは、心強い情報ツールになります。そんなブログに出会うためにはどうしたらいいのでしょうか?
イラスト/コットンズ アルファブロガーと呼ばれる方々のブログをはじめ、読んでためになるブログは探せばいくらでもあります。そこから自分に合うブログを見つければ、頼れる情報源に!
「まずは何でもいいので、自分の興味あるテーマやキーワードでブログ検索してみてください。そのなかで、書いてあるコメントに共感できるブログがあったら、今度はその人がお気に入りのブログをリンクやブックマークなどからたどっていくのです」

と答えてくれたのは、ブログウォッチャーで自らも『みたいもん!』というブログを運営している、いしたにまさきさん。でも“これだ!”と思えるブログを見つけるのが難しそう…。いしたにさんのオススメのブログってありますか?

「まず、はずせないのが『ネタフル』ですね。著者のコグレさんは1日20本更新し、ブログからの収入だけで生活しているプロフェッショナルブロガーです。ニュースからガジェットの話まで幅広くカバーしています。そして『情報考学Passion for the future』。ソフトウェアなどテクノロジーの話に加え、ほぼ1日1本のペースで書評を書いています。この2つのブログは、ブログとの付き合い方を学ぶという意味ではお手本のようなブログです」

いしたにさんによると、ブログで最も重要なのは“続けること”。ブログの更新やチェックを生活の一部として行えるように、無理せず、かといって手間を惜しまず、毎日続けることがアクセス数のアップや記事作成力の向上につながるんだとか。

「独自の視点という意味では『アンカテ』。エンジニアの方が書いているブログなのですが、緻密な論理と人とは違った切り口で世の中の動きをとらえています。また、広告やメディアを扱った『media pub』。これらは自分の専門的な知識をブログを使って表現した良い例でしょう。また『安藤日記』は主にガジェット、デザイン、メディアなどの情報を掲載しているのですが、ご自身のクリエイティブな視線で、とても面白く読ませてくれるんです」

なるほど、一口に“ためになるブログ”といっても、いろいろなブログがあるんですね。いくつか自分に合ったブログを見つけたら、更新情報を知らせてくれるRSSリーダーや、ブックマークを使って情報管理しましょう。いしたにさんいわく「『1週間のうち水曜日はブログの日』と決めるより『毎日30分はブログの時間』と決めること。ブログの情報のサイクルはとても早いので、毎日チェックして生活の一部にすることが大事」とのことだ。

毎日…、と聞くと気が重くなりますが、ブログチェックは楽しいもの。どんな書き方をしているのか、表現の仕方、引用の仕方などに注目してみると、さらに違った楽しみ方も出てくるかもしれません。ただ、読みだしたら止まらないものでもあります。書くのも読むのも、仕事に支障が出ないように、無理のない範囲で続けるのがブログを楽しむ秘訣なのかもしれません。

ただ書くだけではダメ! 読まれるブログ文章とは?



「ブログをやってみたいけど、文章が苦手で…」という人は多いみたい。

ブログは書き慣れているメールや、ビジネス文書とは違うし、どんなふうに書けばいいんでしょう? 『読ませるブログ』(ベスト新書)の著者であり、文章教育に取り組む文章のプロ・樋口裕一さんに聞いてみました。

「まずターゲットとコンセプトを決めることが大切です。自分はどんな人に向けてどんなことを伝えたいのかを考えましょう。それによって『だ、である』調にするとか、口語体にするとか書き方も変わってきますよね。ブログの読者は幅広い。誰にでも受け入れられようと思わないことです」

インターネットユーザーが数多くいるなかで、ブログに求めることは人それぞれ。ターゲットとコンセプトを設定すれば、読者もわかりやすいし、こちらも書きやすくなりますよね。ではブログを書くときに注意しなければならないことは?

「インターネットの文章は、そもそも読みにくいもの。文章の冒頭、書き出しで興味をひかなければ次のブログへとスルーされてしまいます。書き出しとタイトルを工夫しましょう。読者が疑問を持つような文章で、好奇心をくすぐることです。会話で始めたり、気の効いた格言を用いるのもいいでしょう。『これからどんな話が始まるんだ?』という期待感を持たせるのです」

また、ブログを書くときには“不特定多数の人が読む”ということへの配慮も大切。

「読者は書き手のことを知っている人とは限らないし、常にチェックしてくれている人とも限りません。例えば、よく登場する友人でも『大学以来の友人の』などの言葉を補足して紹介する。前からジムに通っていても『通い始めて3カ月目になるが』というように、自分の状況を説明する。1話完結の連続ドラマのように、ひとつのエントリーを読んだだけで内容が理解できなければなりません。このとき、初めて訪れた人にわかりやすく、いつも読んでいる人に邪魔にならないよう注意しましょう」

ネットで読みやすい文章として、よく“行間を空けて…”といいますが、どうなんでしょう?
行間を空けるよりも、段落を細かく分けると読みやすくなる。「紙よりも文章を読む『一息』が短いということを意識しましょう」と樋口さん。画像は樋口さんのブログ『樋口裕一の筆不精作家のブログ』
「“行間を空けてスカスカに”とよくいいますが、そこで説明を省略しすぎて伝わらなかったら意味がない。気をつけるとすれば、段落分けをして読みやすくする工夫をしましょう。また、あまり緻密すぎる文章も読みにくくなってしまいます。『パソコンが苦手な母が読んでもわかるかな』というふうに、具体的に対象を思い浮かべてみるといいでしょう」

読者あってのブログ。自己満足ではなく、読者のことを考えてブログを書いていくことが大事なんですね。樋口さんによると、ブログに寄せられた反応が書き手の文章力・表現力を磨いてくれるんだとか。

文章が苦手な人は、ブログを使って克服してみてはいかがでしょう?
 





  ブログのコツは
「生活の一部にすること」と「読者を意識すること」。

自分も読者もハッピーにするブログが
人気を集めるんでしょうね。

なんだか、これって普段の仕事にも通じる考え方!?

ブログってけっこう奥が深いかもしれませんね。

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