ネットの住民になりたい

第10回 好きな芸能人の名前をURLにできる?

2009.11.25 WED

ネットの住民になりたい

独自ドメインを取得するときに気をつけなければいけないことは?



ブログのアクセスを向上するために有効な独自ドメインや日本語ドメイン。検索時に目にとまりやすく、かつブログ名や内容が伝わりやすいという特徴があるため、自分のブログに人を集めるのにとても有効です。

しかし、この独自ドメインを取得する際に、あるルールが存在するのだそう。独自ドメインを登録するときに気をつけなければいけないことってどんなことなんでしょう? 「.jp」ドメインの管理、登録を行っている日本レジストリサービス(JPRS)の宇井隆晴さんに聞いてみました。

「まず、ドメインは早い者勝ちであるというルールがあります。すでに取得されているドメインは原則使えません。取得したドメインは1年ごとに更新手続きが必要になります。更新されなければほかの方が取得できるようになりますが、トラブルを避けるため『.jp』では『○○.jp』の汎用ドメインで1カ月間、『××.co.jp』『□□.ne.jp』といった属性ドメインでは半年間、誰もドメインが利用できない凍結期間を設定しています」
こちらが「Whois」。画面中央にあるボックスに自分が取得したいドメインを入力すれば、すでに使用されているかどうかがすぐわかります
独自ドメインを登録するとき、希望のドメインが使用されていないか、必ずチェックが必要です。そのチェックは簡単。「Whois」というドメインの登録状況を調べるサイトや、登録業者のサイトには、チェックを行うために希望するドメインを入力するボックスがあります。そこに入力すればいいだけ。すぐに希望しているドメインが使用可能かどうかわかります。

ほかに気をつけるべきことはありますか?

「ドメインの取得に悪意があると見なされるケースがあります。例えば過去に、企業が使いそうなドメインを取得し、何億という金額で売りつけるといった事件がありました。その他、ある程度公共性の高い固有名詞を転売目的で取得し、裁判になるケースもあります。固有名詞をドメインに使用する場合は注意が必要ですね」(同)

「.jp」ドメインをめぐる争いに関しては年間10件程度だとか。「.jp」ドメインには争いを解決するJP-DRP(JPドメイン名紛争処理方針)という制度が設けられているため、トラブルの発生件数は少ないそうです。「.jp」ドメイン登録者と商標権利者などとの間で起きたトラブルに対処できるようになっていて、このJP-DRPの方針に従い、JPRSが「.jp」ドメインの登録取り消しや移転作業を行っているそう。

たとえ個人ブログだとしても、インターネットの住人であることは間違いありません。ドメイン紛争に関する知識は、知っておいた方がいいかも。トラブルが起きてからじゃ遅いですからね。

ファンブログのドメインを好きな芸能人の名前にしたら?



ブログには様々なテーマがありますが、なかには好きな芸能人のことを書きつづったブログも数多くあります。

ファンブログを立ち上げるなら、タイトルにはその芸能人の名前をつけたいものですよね。それに、できることなら自分で好きなURLを作れる独自ドメインも取得して、ドメインにもタレント名を折り込みたい! 

そこで気になることがあるんですが、そういった有名人の名前を、そもそもドメインにすることはできるんでしょうか?
イラスト/コットンズ 「早い者勝ち」が原則とはいえ、どんなドメインを取得するのか、ちゃんと常識を持って考えたいところですね
「ドメインの取得は基本的に早い者勝ち。日本語ドメインのサービスが始まる前、商標や商号のドメインを優先的に受け付けましたが、まだ登録されていない企業名、有名人の名前はあるはずで、現在使用されていなければ取得もできるはずです。しかし、有名人の名前や、企業名を個人ブログのドメインとして取得するのは避けた方がいいでしょう。あとあと、トラブルのもとになるかもしれません」とアドバイスしてくれたのは、「.jp」のドメインの管理、登録を行っている日本レジストリサービスの宇井隆晴さん。

えっ、その「トラブル」ってなんですか? 取得後に法外な値段で売りつけたり、取得したドメインの企業やタレントの悪口を書くなど、悪意を持って取得するわけではないので問題ないと思うのですが…。

「サイトは企業や個人を表現する分身みたいなもの。さらにドメインはサイトの看板のようなものですから、企業名やタレント名のドメインで情報発信すると、その企業やタレントからの情報だと誤解されるかもしれません。また、ファンとして良かれと思って書いた記事でも、当事者にとっては迷惑になる可能性もあります。場合によっては、悪意があると取られるかもしれません。ファンなら、将来その企業やタレントが取得できるようにドメインを残しておいてあげてもいいのではないでしょうか」(同)

例えば、ボク「ウエブ・ログオ」がタレントでブログを作ったら、わかりやすい「ウエブ・ログオ.jp」というブログタイトルをつけたいのに、それを第三者に先に使われていたら、確かにあまり気持ちいいものではないですよね。さらに、そのドメインで第三者が情報発信していたら、それだけでもかなり不快かもしれません。

独自ドメインは自分で好きにつけられるといっても、ルールがあるのはもちろん、モラルも大切なんですね。人気ブログを目指すなら、他人を不快にさせない配慮も必要なようです。 自分の好きなようにURLを作れる
独自ドメインにもルールがあったんですね。

他の人や企業の権利を侵害しないように注意しながら独自ドメインを取って、
ブログのアクセスアップを狙いたいところです。

さてさて、そろそろこのウエブ・ログオの調査も
終盤に差し掛かってきました。

次回は、みんな知ってるようで知らない
「サーバ」について調査しますよ!

お楽しみに~。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

ブレイクフォト