酒を飲むと別人になる奴がいるけど…

酔った勢いの言動はどこまでホンネなの?

2010.01.21 THU



イラスト:河井克夫
きっかけは飲み会での会話だった。一人の女性が思い出したように言うのである。

「こないだ、元彼が酔った勢いで電話してきて『もう一度やり直したい』って。これって本音なんですかね?」

ふむふむ。たしかに、人は酔うと少なからず変わる。泣いたり笑ったり強気になったり甘えたりケンカっ早くなったり…。変化の内容はそれぞれだが、これらの言動は何に起因するんだろうか。そして、元彼のセリフは本音なのか。

酔いが脳に及ぼすメカニズムについて教えてくれたのは、『危ない呑み方・正しい呑み方』(マイコミ新書)著者で、精神科医として膨大な数のアルコール依存症患者を診察・治療してきた、まいんずたわーメンタルクリニック(代々木)院長の仮屋暢聡さん。

「酔いは心理的な抑制を外す作用があるので、その元彼のセリフもどこまで現実的に考えているかは別にして、おそらく本音でしょうね。確実に言えるのは、酔ったうえでの言動は、ふだんの性格の延長線上にあるということ。これに、日常生活におけるストレスや抑圧が大きく関与していると考えられています」

じゃあ、酔うといろんな人に電話をかけてしまう(僕ですが)のも、ふだん抑えているさびしんぼ的性格が露呈した状態ということでしょうか。

「そうですね(笑)。私は酔ったときのタイプを独自に3つに分類しているんですが、いちばん多いのは『喜楽型』。これはごく普通の酒好きで、楽しい気分になるためにお酒を飲むタイプ。次に多いのが『悲哀型』。悲しさや苦しさを忘れるために飲む人たちです。最後は『怒り型』。文字通り、怒りをぶちまけるために飲む人タイプ。彼らは、周囲の人を巻き込んで暴力沙汰を起こすこともあります」

つまりは、酔ったうえでの言動はすべて「本音」ということらしい。できるだけ日々のストレスをなくして、「喜楽型」のお酒を飲みたいものです。
(石原たきび)


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