給料22万円でも、手取りは18万6000円?

何が天引きされてるの? 給与明細のカラクリとは

2006.04.01 SAT



イラスト/牧野良幸
ドキドキワクワクの初任給。しかし、支給額と通帳口座の金額を見比べると、軽いショックを受けるかもしれない。いわゆる「手取り」は、予想以上に少なかったりするのだ。

いったい何が天引きされているのだろうか? その内訳を見てみると…サラリーマンの場合は、「基本給」+「諸手当」=「総支給額」から「控除額」を引いた「手取額」が通帳口座に振り込まれる。諸手当とは、家族手当や残業代などで、基本給との合計が「総支給額」、つまり、額面上の給与となる。問題は、この総支給額から差し引かれる「控除額」の部分だ。

控除額で大きなウエイトを占めているのは「厚生年金」と「健康保険」。これは、それぞれ細かく等級に分かれている。たとえば独身R22君(一般の被保険者)の総支給額が22万円としよう。06年における健康保険・厚生年金保険の保険料額表では、この等級は14級となり、厚生年金は1万5717円、健康保険料は9020円、合計2万4737円。等級は総支給額に応じて数千円~数万円刻みで上がり、通常4~6月の平均総支給額をもとに算出される(新入社員は最初の1カ月分で等級が決定)。

次に差し引かれるのは、「所得税」と「住民税」。いずれも、所得が少ないと税率が下がり、多くなると税率が上がる「累進課税率」が採用されている。R22君の例なら、所得税は扶養家族ゼロで8150円。住民税は前年度の所得に対して1年遅れで後払いになるので、初年度はかからない(ただし、退職後はたとえ無職でも前年分が請求される)。雇用保険に関しては、新入社員なら月々1500円程度である。

結局、R22君の初任給手取り額はだいたい18万6000円也。日本社会の将来を考えると、天引きされる約3万4000円はしょうがないのかもしれないけれど、やっぱり15%近くもっていかれるのは正直イタイ…。庶民から徴収した税金や保険料、ちゃんと使ってくださいよ、政治家のセンセー&官僚のみなさん!
(宮脇 淳/ノオト)


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