会社に入ると、どう変わる? 保険と年金

健康保険って何? 厚生年金って国民年金と違うの?

2005.04.01 FRI



写真提供=共同通信社
初任給から必ず引かれるもの、といえば社会保険料。でも、ただ引かれているのでは納得がいかないというもの。中身を理解しておこう。

まずは健康保険。保険というと、亡くなったり、ケガをしたときに保険金がもらえる生命保険や損害保険をイメージする人も多いと思うが、健康保険も実は似たようなものと思えばいい。そもそもみんな病気になったりすると病院に行くが、そのとき支払う治療費は、実は治療にかかる全額ではない。3割しか払っていないのだ。では、残りはどうなっているのかといえば、健康保険が払っているのである。

たくさんの人が万が一のためにお金をプールしておいて、いざというときに受け取れるのが保険の仕組み。健康保険とは、最もシンプルにいえば病院治療の保険を国が運営しているようなもの。その保険料が健康保険。ちゃんと払っていないと病院に行ったときに、治療費全額の支払いを求められることになるのだ。大事な大事な保険なのである。

そしてもうひとつ、社会保険でぜひとも理解しておきたいのが年金だ。高齢になると働くのが難しくなる。せめて生活費くらいは支給しよう、というのが年金の基本的な考え方。今は20歳から加入が義務づけられているので、すでに年金を払っている人もいるかもしれないが、払っているのは国民年金のはず。会社員の多くは厚生年金になるが、名前の違いを気にする必要はない。厚生年金には、基礎年金という形で国民年金が含まれているので引き継がれる。

年金で注意しておくべきは、払うお金のほとんどは自分の将来のために積み立てられているものではない、ということだ。実はあなたが払う年金は、今の高齢者に支払われるのである。そして、あなたがもらう年金は、そのときの現役世代が払うことになる。日本の年金というのは、そういう構造なのだ。となると、実は怖いのは現役世代の減少。少子化は大変な問題なのである。

ただ払うだけではなく、こういう点もぜひ理解しておいてほしい。
(上阪 徹)


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