普通に吉野家の牛丼が食える日はいつ?

米国産牛肉の輸入再開、カウントダウンは順調なの?

2005.04.01 FRI



撮影/梁瀬岳志
食った? どうだった? やっぱあの味だった? 2月11日、そんな会話が全国を駆けめぐった。アメリカ産牛肉の輸入停止措置を受け販売中止となってから1年ぶりに、吉野家の牛丼が1日だけ復活。並1杯300円。競合他社が代替輸入肉などでの牛丼復活に動く中、牛丼に関しては静観してきた吉野家だが、今回は日本各地にストックされていた流通在庫をかき集めてのデモンストレーションだった。

「吉野家が使う牛肉の部位は、牛1頭につき約10kgしか生産できません。この肉に最適のタレ、玉ネギ、米などを選び抜き作っていますので、別な肉を使えば、本来の吉野家の味とは違う牛丼になってしまうのです。また、これまでと同じ味を同じ量だけお客様に提供するためには、残念ながら豪州産などの牛肉は供給量が少なく、採用を見送らざるを得ないのが現実です」(吉野家D&C広報担当・木津さん)

あの“吉牛”の味をキープするためには、アメリカ産の肉が以前のように流通することが必要条件だという。しかし、生後20カ月以上の牛を受け入れるとする日本側と、出生記録なしで食肉処理場に牛を送り込む米国との間で、安全性に関する認識のギャップは大きかった。

そして2月初め、BSEによる異常プリオンが原因ともいわれる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者が国内で初めて確認された。厚生労働省に設けられた電話相談窓口には問い合わせが殺到したという。先日、厚生労働省と農水省の作る『月齢判別に関する検討会』では、肉質や骨格から月齢を推定する方法に一応のOKサインが出たばかりだったのだが…。

いずれにしろ、牛肉の輸入再開に向けての日米協議は実質的には決着しているとされる。早ければ夏頃には、アメリカ産牛肉の輸入が部分的には再開される見通しだ。ニューヨークなどの吉野家の海外支店では、今日も『ビーフ・ボウル』が普通に販売されている。
(小田原 念)


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