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サービス残業代を会社に支払わせる方法とは?

2010.04.15 THU


先日、残業で飲み会に遅れてきた友人が、残業代は出ないけど、とグチっていた。サービス残業。サラリーマンなら程度の差こそあれ、誰もが身に覚え、あるのでは? 残業代、なんとか払ってもらう方法はないのだろうか。

「ありますよ。実は未払い残業代請求の訴えは年々増えています。06年に労働審判制度が始まって訴えやすくなったことも、その理由のひとつだと思われます」(東京大学社会科学研究所・水町勇一郎教授)

労働審判とは裁判所の中にある制度で、申し立てがあればほぼ3カ月で紛争を解決するという。通常の裁判より弁護士費用も安く設定されていることが多いそうだ。

「最近、弁護士サイドでも未払い残業代請求に注目しているんです。司法試験の合格者数が増えて若い弁護士さんが増えているため、新たな弁護士の業務が求められています。そこでグレーゾーン金利の過払い金請求に続く新たなビジネスとして期待されています」(水町教授)

なるほど。でも勤めている会社を訴えると会社にいづらくなりそうですよね。

「実際に請求を行っているのは離職された方がほとんどです。この数年は、リストラで仕事を失い円満退社とは言い難い方が増えたので、残業代の請求も増えているのだと思われます」(水町教授)

では実際に未払い残業代請求を行う場合、どんなことに気をつければいいのだろう。「訴える側が、残業があった事実を立証しなければならないので証拠が必要です」とは、若者の労働問題に取り組むNPO法人POSSEの今野晴貴代表。

「証拠はメモで十分なので、業務内容をできるだけ詳細に記録しておくこと。詳細であればあるほど証拠としての信憑性が高くなります」(今野氏)

弁護士に依頼する場合は親身になってくれる人を選ぶことも大事だという。もし問題を抱えたら一人で悩まず、法テラスや都の労働相談情報センター、NPOなどに相談するのも解決への一歩かも。
(駒形四郎)


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