若者の“濃い味好み”説はホント?

「苦味&酸味離れ」が進行中 現代人の味つけトレンドは?

2010.05.06 THU



画像提供/PANA
2010年度版の「日本人の食事摂取基準」において、厚生労働省が食塩の摂取量基準を改定した。生活習慣病予防を目的に、目標値が引き下げられたのだ(成人男性は1日10g未満から9g未満に)。現代では濃い味を好む人が多い…と聞くが、実際は!?

というわけで、味のトレンドを調査する「味香り戦略研究所」にお話を聞いた。

「確かにスナック菓子全体を見ると、塩味が強いおつまみ系が増えていますね。ただ、食品全体の味が濃くなっているかというと、けっしてそうではありません。たとえばドレッシングやぽん酢などの調味料は、あっさりとした味つけの商品も増えています」(味香り戦略研究所・柴田宗紀さん)

う~ん、なるほど。味つけが濃くなっているとは、一概には言えないみたい。

「要するに味つけが多様化しているんですよ。『甘い物が苦手』というイメージのあった男性の間でスイーツが流行るなど、性別や世代に“味の嗜好の共通性”がなくなってきているので。ただし、そのなかでも若者は『酸味』と『苦味』を敬遠する傾向にはあると思います。本来、酸味と苦味は慣れておいしく感じるようになるもの。ところが現代では核家族の増加などにより、食卓にそういった味つけの料理が並ばなくなって、慣れる機会が少ないのです」(同)

続いて、スナック菓子を多く発売している東ハトにも聞いてみた。

「新商品の開発では、ターゲット層の嗜好に合わせた味つけをしています。今は昔と違い、お年寄りもスナック菓子を食べるなど、消費者の幅が広がっていて、味の嗜好も細分化しているので。昔と比べて食生活が欧米化しているせいか、若い人は濃い味つけを好んでいるように感じますね。また、もともと男性は酸味を苦手とする傾向にあるので、酸味のバランスには注意しています」(広報・柴山紀子さん)

若者の濃い味嗜好と酸味・苦味離れが、味つけのトレンドを読み解くキーワードといえそうだ。
(安田明洋/verb)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト