眠れる夜を確保する12の方法

第12回 最後の手段!? 睡眠薬との付き合い方

2010.05.31 MON

眠れる夜を確保する12の方法


睡眠薬はあくまで最後の手段。薬に頼る前に、まずはこれまでの連載でレポートしてきた睡眠改善法をしっかり実践してほしい

確かな効果を持つ睡眠薬。しかし…



眠れない日が続くと、ふと、睡眠薬の存在が頭をよぎることがある。服用するだけですんなり眠りにつけるなら、これほど楽なことはない。

しかし、いくら効果があっても、副作用などの心配はつきまとう…。実際のところ、睡眠薬というのは不眠対策として有効なのだろうか? スリープクリニックの遠藤拓郎先生に聞いてみた。

「まず言えるのは、睡眠薬とは眠るための“最もいい薬”だということ。睡眠に関してこれに勝る薬はありません。つまり裏を返せば、睡眠薬が効かなくなってしまったら、もう次の手立ては何もないということを覚えておかなければなりません」

睡眠薬の効果を絶賛する遠藤先生。しかし、推奨はしていない点に注目してほしい。

「一般の内科医の中にも、すぐに睡眠薬を処方する医師は珍しくありません。しかし、睡眠薬は飲めば飲むほど効きにくくなるもの。だからこそ、安易に頼るべきものではなく、あくまで切り札として最後に使う手段と考えるべきです」(遠藤先生) 大切なのは、睡眠薬を服用する前に、できるかぎり他の手を講じることだ。規則正しい生活を心掛けて体内時計を整えたり、夜間のタバコやコーヒーを控えるなど、日常の中で取り組める不眠対策はたくさんある。

ちなみに、ドラッグストアなどで入手できる睡眠改善薬については、「深刻なリスクはほとんどない」とのこと。

「睡眠改善薬も風邪薬も、実は成分的に大差はありません。医師が処方する睡眠薬がそうした薬と一線を画すのは、即効性があり、作用時間が短いため起床時に残らないなどのメリットがある点です。体力と同じで、睡眠力も年齢とともに衰えますから、どうしても頭が冴えて眠れない夜や、早起きしなければならない日の前日など、睡眠薬を限定的に使うのは必ずしも悪いことではないと思いますよ」

ただし、それはあくまで、前述のような日常の努力をしたうえでの話。それでもなお、睡眠薬が必要な症状であるなら、迷わず病院へ! 切り札を使うのが適切な状態なのか、専門の医師に診断してもらおう。 「眠れる夜を確保する12の方法」は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

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