ホントに効果のある治療法は?

学会が治療法をランク付け 薄毛治療ガイドラインの中身

2010.06.03 THU


20代とて無縁ではない薄毛の悩み。だが、巷には数多の育毛療法があふれすぎている。そのなかで本当に効果が見込めるのはどれなのか…。

そんな悩める男子に朗報! 先日、日本皮膚科学会から薄毛治療では初となるガイドラインが発表されたのだ。気になる中身について、策定にあたった東京医科大学皮膚科学講座の坪井良治教授に聞いた。

「ガイドラインは薄毛の原因の中でも特に多い男性型脱毛症(以下、AGA)への対処法をA、B、C1、C2、Dの5段階で評価したもの。長年にわたり蓄積された国内外の論文や臨床実験データをもとに、あらゆる治療薬や育毛剤の成分を分析しました」

その分析結果は下表の通り。Aランクの評価を得た“ミノキシジル”や“フィナステリド”は、育毛剤に含まれる成分の名前だ。指針では、まずAとC1の成分を含む育毛剤による治療を推奨、1年が経過しても効果がない時はBの植毛を勧めるという。

「じつは医師のなかにはAGAの治療について充分な知識のない人がいます。また、市販の外用育毛剤やヘアサロンでの対処法には、有効性が懐疑的なものも少なくない。なので、このガイドラインは科学的根拠に基づいた標準的治療法の促進につながると思います。皆さんが市販の育毛剤を選ぶ際にも役立つでしょう」

さらに、AGAとともに患者数が多い“円形脱毛症”の治療についても、現在ガイドラインの策定が進められているという。

「今年の夏か秋には発表される予定です。遺伝を主な原因とする生理現象のAGAと、自己免疫疾患という病気の一種である円形脱毛症とでは、治療法が大きく異なる。タイプに合わせた正しい治療が必要です」

薬の効果や植毛の安全性の高まりなど、近年の薄毛治療は日進月歩だという。ガイドラインは今後も改定を重ね、新たに効果の高い治療法が立証されれば、リストに書き加えられるとか。確かな技術+正しい指標。薄毛に悩む男性にとっては心強い時代なのかも。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト