身体にまつわる都市伝説

第2回 白髪は抜くと増えるってホント?

2010.06.14 MON

身体にまつわる都市伝説


まだ20代なのに…とついつい抜きたくなってしまう白髪。必ずしも老化現象によるものではなく、ストレスや栄養バランスによって左右されることもあるので、急激に白髪の増加が認められたら、一度医師に相談してみるのがいいかも

白髪は色素細胞の活動停止によるもの



まだ10代のころの話だが、髪をかきあげた際、不意に目に付く白髪が気になってしょうがなかった時期がある。いわゆる若白髪だ。たいした量ではなかったけど、どうしても気になってしまい、授業中だろうがバイト中だろうが、見付けたら必ず白髪を抜いていた筆者。その姿を見て、周囲は口をそろえて言ったものだ。「白髪は抜いたら増えるよ!」と。

ホントに増えるんだろうか? …とビクビクしながらも、白髪を抜く癖をやめられなかった。ところが、懲りずに抜き続けた結果、やがて筆者の頭髪から白髪は消え去ったのだ。

だからこそ、体験的に思う。――白髪は抜いたら増えるというのは、根も葉もないウソなのでは!? 真相を確かめるべく、医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみた。

「そうですね。明らかに迷信で、科学的な根拠は一切ありません。実際に複数の被験者に白髪を抜き続けてもらう実験を行ったテレビ番組もありましたが、やはり増加が認められたケースはなかったようですよ」 ちなみに森田先生によれば、白髪というのは髪の毛からメラニン色素が抜けた状態を表し、メラノサイトという色素細胞が活動を停止するために起こる現象だ。白髪を抜くことで、こうした活動が連鎖して起こるというデータは存在していないという。

では、なぜ「抜いたら増える」などという俗説が、これほど広まったのだろうか?

「おそらく、白髪が気になって自分で抜き始めるタイミングというのは、年齢的にちょうど白髪が増え始める時期でもあるからでしょう。抜いたから増えているのではなく、実際は加齢のため、抜かなくても白髪は増えているわけです」(森田先生)

とはいうものの、加齢によって増えていく白髪をいちいち抜いていたら、今度は薄毛に悩まされることになってしまうのでご注意を! なお、白髪は体質や遺伝、さらにストレスに左右されるとの説が有力で、必ずしも老化の表れというわけではないらしい。あまり気にしないほうが良さそうだ。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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