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日本二大猛暑市の多治見&熊谷に聞く「熱中症の対処法」

2010.07.26 MON

今年は全国的に「猛暑」と言われているが、22日、岐阜県多治見市で今年これまでの全国最高となる39.4度を記録。多治見市は2007年に国内過去最高となる40.9度を埼玉県熊谷市とともに経験した日本一暑い市である。暑さで知られる両自治体から暑さ対策を学んでみよう。

たとえば同市保健センターでは、2007年より「定置型熱中症指標計」を設置し、熱中症になりやすい気温などを計測。要警戒の値が出た場合、保健センターから市内の公共施設や情報提供に登録した人に、携帯電話やパソコンメールなどで「熱中症注意情報」を提供し、熱中症予防を呼びかける運動をおこなっている。その中には「定説」を覆すものもあるようだ。

同市保健センター所長の兼松さんは、熱中症にならないようにと水分補給ばかりすることに警鐘を鳴らす。血液のなかには塩分があるため、水分をとり過ぎると、塩分が薄くなってしまう。血液は塩分濃度を保とうとして余分な水分を出すため、余計に汗をかく結果になってしまうというのだ。「オススメはスポーツ飲料です」とのこと。また、熱中症初期症状の対策としては、「血液を冷やす」ことがポイントだという。冷蔵庫の氷をビニール袋にいれ、頚動脈、脇の下など、動脈の部分にあてることが効果的だとか。

ちなみに、兼松さんは「暑いのなんて昔からだから、多治見市民はそもそも誰も外に出ないよ。猫だって出ない」と笑う。そんな暑さ対策として、市民には、ゴーヤの苗を配っているとのこと。ゴーヤの苗は、一年に数十センチも伸びるため、窓際に植えるととてもいい日よけになるのだそうだ。

また、同じく日本最高気温を達成した埼玉県熊谷市も暑さ対策には力を入れている。たとえば、市のホームページでは「熱中症予防」に関する情報を充実させ、熱中症対策を呼びかけているが、ユニークなのは「熊谷の夏の“暑さ”を逆手にとらえ、人の“熱さ”と合わせて、市民みんなで楽しみながら積極的にまちづくりに活かそう」という姿勢だ。

 その姿勢のもと、暑いからこそおこなう企画、「あついぞ!熊谷」事業を推進している。同事業には個人・企業・行政いずれもが応募でき、エントリーした企画を見てみると、例えば、「昭和元気ホルモン『宝屋』」では、気温が1度上がるごとにビールの値段を50円ずつ値下げするという。35度までは350円なのだが、36度なら300円、37度なら250円・・・。40度ではなんと100円になる計算である。

その他、「八木橋百貨店」で、「あついぞ!熊谷グッズ」として、Tシャツ(900円)や手ぬぐい(1,000円)、ビアジョッキ(900円)などを販売。キッズクッキング企画では、夏野菜でカレーを作るというものもあり、合計71もの事業のエントリーがあったという。

「あついぞ!熊谷」事業には、シンボルキャラクターも。太陽が汗をかいてうちわで扇いでいる「あつべえ」だ。暑い暑いと、つい文句口調で言ってしまいがちだが、「暑いのはどうしようもない」「正しい知識で予防」「元気で夏を乗り切ろう!」という両市の姿勢は、暑さを逆手に取った前向きな対処法と言えそうだ。

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