身体にまつわる都市伝説

第9回 男も乳がんになるってホント?

2010.08.02 MON

身体にまつわる都市伝説


てっきりピンクリボン運動とは無縁かと思っていたけど、さにあらず。確率は低くても、用心するに越したことはないのだ! もちろん、引き続き彼女や奥さんへのケアも忘れずに 写真提供/PIXTA

症例は少なくても、男の乳がんはある!



乳がんの発生率増加が叫ばれて久しい昨今。一説には70年代と比べて、約3倍にまで発生率が高まっているというから、これは深刻だ。彼女や奥さん、あるいはお母さんなど、周りの女性にもいっそうのケアを呼びかけたいところ。

…が、当の自分自身は蚊帳の外でOKかというと、これがそうでもないらしい。なんと「男だって乳がんにかかる」という説もあるようなのだ。医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみよう。

「乳がん患者の約1%は、実は男性であるというデータが報告されています。60歳以上の、比較的高齢の方に多い症例のようですが、R25世代の皆さんにとっても必ずしも安泰とは言えないわけです」

なんと、男の乳がんは事実だったのだ! 女性に比べて発生率は著しく低いが、これはやっぱり不安…。一体、どうケアすればいいのだろう?

「ほとんどの男性は乳がんとは無縁と思い込んでいますから、定期検診などへの意識が薄い分、万一、発見された時にはすでに手遅れという事態も起こり得ます。男性にも女性と同様に乳腺組織があるわけですから、まずは自分だって乳がんにかかる可能性があることを認識しておくのは大切なことでしょうね」 森田先生によれば、女性の乳がんは乳房のどこにでも発生するのに対して、男性の場合は乳輪下に発症するケースがほとんどなのだとか。

「男性の乳がんは、『女性化乳房』を発症することで生じるケースが多いといわれています。『女性化乳房』とは、肝機能の低下や遺伝、あるいは肥満などの要因で、胸部が女性のように隆起する症状のこと。心当たりや異変を感じたなら、一度検査を受けることをお勧めします」

数年前、アメリカの某メジャーロックバンドの男性ドラマーが乳がんを患った際は、わりと大きく報じられた。自治体の無料検診が対象を女性に限定していることなど、まだまだ男の乳がんを取り巻く状況には課題が山積みだが、まずは僕らの意識改革から始めていこうではないか。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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