“茶の心”はビジネスにも通じる?

お茶を出す時、いただく時… 茶道で茶碗を回すのはなぜ?

2010.08.19 THU



写真提供/AFLO
最近、「和の趣味がほしい」などの理由で、茶道を習う若い男性が増えているとか。でも、茶道って難しそうだし、教室通いも勇気が必要…。もっと気軽に茶道を学べないかなあ。

「気軽にということなら、例えば何かを飲む時、両手で飲んでみるといいですよ。左手でコップの底をしっかり包むようにして、右手はコップの横腹に添えてください。『ものを飲む』行為に集中することは、茶道の基本の一つ。リラックス効果もあります」と教えてくれたのは、サラリーマンから茶人に転身し、日本橋で「男性のための茶道教室」を開く、「壷中庵」宗長の堀内議司男さん。

確かに、両手でコップを持てば、飲むことに意識が向く。そのままゆっくりお茶を飲み干すと、心なしかスッキリした気分に。

一方、「自宅で抹茶を点ててみては」と勧めるのは、新宿にあるウッド茶道教室の講師、御藤雅子さん。でも茶道って、あれこれ道具が必要ですよね?

「難しく考えなくても大丈夫。お湯と茶せん、お抹茶さえあれば、入れる器はなんでもOK。自分で抹茶を点てるだけで、茶道の気分を味わえます。抹茶は風邪の予防にも良いので、体調を整える意味でもオススメ」

これらの方法なら確かに手軽! とはいえ、教室でちゃんと学ぶのが一番、というのが講師の方々の共通意見だ。それに、お茶会で学ぶ礼儀作法は、ビジネスで重視される「気遣いの心」を身につけるには最適だとか。

例えば「飲む前に茶碗を回す」というお茶席の作法は、相手への気遣いのあらわれ。主人は茶碗の一番美しい絵柄部分を客に向けて出すが、そこに口を付けるのは失礼にあたる。だから、客は茶碗を回して飲む位置をずらすのだ。この心遣いが茶道の真髄。

実際、茶道教室に通うビジネスマンの中には「茶道を始めてから、受け手の目線を考えたプレゼンができるようになった」「営業時に相手を気遣うゆとりができた」など、仕事面への好影響を挙げる人も多かった。僕も思い切って始めてみようかな。その前に、まずは自宅で特訓だ!
(森石豊/Office Ti+)


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