身体にまつわる都市伝説

第13回 ブルーベリーは疲れ目に効くってホント?

2010.08.30 MON

身体にまつわる都市伝説


ブルーベリーの原産地はアメリカ。日本で本格的に栽培されるようになったのは70年代前後のことで、ファイトケミカルの効果が注目されるにつれ、アントシアニンはサプリメントとしても販売されるようになった

植物が持つファイトケミカルに期待!



パソコンやケータイが欠かせない現代のビジネスシーン。つまり疲れ目はもはや、現代病といっても過言ではないだろう。実際、「社会人になってから、目が悪くなった…」とぼやく人は、そこかしこにあふれている。

メガネ男子なる言葉が生まれて久しく、それを魅力ととらえる女性も増えているようだが、だからと言って落ちていく視力を野放しにしておくわけにもいかない。手間の面でもコストの面でも、視力は良いに越したことはない。ビジネスマンたるもの、体調管理の一環として、目の疲れもしっかりケアしておきたいものである。

そこで思い至るのが、昔から目に良いといわれるブルーベリーの存在だ。疲れ目を癒やしてくれる作用があるというのは本当なのだろうか? 医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみよう。

「まだ研究段階ではありますが、世界的に見れば一定の効果は認められつつあるようです。目に効くとされているのは、ブルーベリーやカシスに含まれているアントシアニンという成分です。アントシアニンはポリフェノールの一種で、網膜内でロドプシンという物質の合成を促し、血行を促進する効果があるため、視力改善や眼精疲労の回復といった働きが期待されるわけですね」 ただし森田先生によれば、欧米ではアントシアニンの医薬品化が実現しているのに対し、日本国内では今のところ認可に向かう動きは見られないのだという。それでもこのアントシアニンへの期待が薄れないのは、これが「ファイトケミカル」と呼ばれる植物由来の成分の一種であるためかもしれない。

「ファイトケミカルというのは、植物が紫外線や害虫などから身を守るために作り出した化合物や栄養素のこと。ブルーベリーに含まれているアントシアニンの他、たとえばニンジンに含まれるベータカロテンは免疫力向上に、ピーマンに含まれるクロロフィルは解毒に作用するなど、ファイトケミカルは人体にも有用な物質なんです」

植物が生み出した天然の妙薬とあらば、いやが上にも期待してしまう。将来的に、ブルーベリーの視力改善効果が証明される日だって来るかもしれない。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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