身体にまつわる都市伝説

第14回 ワカメや昆布が「髪」にいいってホント?

2010.09.06 MON

身体にまつわる都市伝説


黒々とした昆布には、どことなく養毛効果を期待させるインパクトがある。「海藻=養毛・育毛効果がある」というまことしやかな言い伝えは、そんなイメージから生まれた都市伝説だったのかも。…残念!

髪の毛も夏バテする「抜け毛の秋」



厳しい残暑にさらされるこの時期は、不思議と「抜け毛」が気になる季節でもある。なんとなく一過性のものだろう…とたかをくくりつつも、やっぱり気が気ではない今日このごろ。

散髪ついでに美容師に聞いてみたところ、秋は夏場に浴びた紫外線のダメージが毛髪や頭皮に表れるため、どうしても抜け毛が増えがちな季節なのだとか。

しかし、そこは多感な20代。抜けゆく毛髪を、ただ手をこまねいて見ているわけにもいかない。たっぷり紫外線を浴びたこの季節こそ、全力で養毛、育毛に励むべきなのではないか。そうだ、昔からよくいわれるように、海藻をたっぷり食べてみてはどうだろう? 医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に相談してみた。

「海藻類を摂取することで発毛効果が得られるというのは、じつは医学的には根拠のない話なんです。海藻類は各種ミネラルや食物繊維を豊富に含有しているので、健康を維持するうえで大切な食材であることは事実ですが、毛髪の主成分はたんぱく質ですから、海藻類に直接的な発毛、増毛作用は認められていないのです」 森田先生によれば、毛髪の主成分はケラチンというたんぱく質で、これは18種類のアミノ酸によって構成されるもの。ところが残念ながら、ワカメや昆布などの海藻類には、こうしたアミノ酸は少量しか含まれていないのだという。

「海藻が髪の毛にいい、といわれるようになったのは、単に見た目のイメージから生まれた迷信でしょう。ただ、昆布やひじきに多く含まれるヨードは、新陳代謝を促したり、成長ホルモンの分泌を手助けしたりする働きを持っています。増毛や発毛の効果はなくても、髪の毛の艶を良くするなどの効果は期待できるかもしれません」

本当に毛髪に良い食事とは、「きちんと栄養バランスが取れた献立」である、と森田先生。そのうえで海藻類を意識的に摂取すれば、一定の効果が期待できるかもしれない。

夏の強い紫外線を浴び続け、いわば髪の毛だって夏バテ状態の今。食事メニューに気を付けて、しっかりといたわってあげてほしい。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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