身体にまつわる都市伝説

第17回 “食べると有害”のウソ・ホント

2010.09.27 MON

身体にまつわる都市伝説


特定の物質に健康への悪影響が報じられたら、販売メーカーのホームページをチェックするのも手。消費者の不安を解消するために、詳細な検証結果が発表されているケースは多い

健康への影響が噂されるものは多々あるが…



先日、ラーメンを茹でていて、ふと思ったこと。そういえば、アルミ鍋を使うとアルツハイマーになる…なんてまことしやかな噂を聞いたことがあるけど、はたして真相はどうなのだろう?

長年愛用しているアルミ鍋だが、そんなことを気にしていたら、せっかくのラーメンを美味しく食べられないではないか。医学博士の松島英介先生に確認してみよう。

「一時期、アルミニウムとアルツハイマーの関連性が多くの専門家によって研究されていたのは事実で、様々な研究論文が発表されました。しかし今のところ、確かな関連性が実証されたケースはまだ存在しないと思います。本当に有害であれば、すでに店頭から撤去されているはずですしね」

ちなみにこの説は、10年以上にわたって何度となく指摘されては、そのたびに否定されてきた経緯がある。出所もあいまいで、ネット上では「高額なステンレス鍋販売業者による無根拠な営業トークが発端」との声も。

松島先生によれば、そもそもアルミニウムは人の食生活と非常に密接にかかわっているものだ。

「アルミニウムは鍋よりもむしろ、一般の食品や飲料(アルミやお茶、海藻類など)で摂取されることの多い物質です。仮にアルミを大量に摂取したとしても、腸から吸収される量は少量であることも判明しています」 日常の食生活で摂取されたアルミニウムの大半は吸収されずに排泄され、一部、腸から吸収されたものも腎臓を経由して外へ出る。

なお同じように、合成甘味料や洗剤など、過去に人体への害が噂されてきたものは枚挙に暇がない。これについても松島先生は次のように解説する。

「健康上、有害な物質が存在するのは事実ですが、よほど大量に摂取しないかぎり問題のないものがほとんどです。それに人体は有害な物質を浄化するメカニズムもちゃんと備えているんですよ」

そもそも、日常的に食卓で用いられる塩や醤油だって、大量に摂取すれば健康を損なうというのは有名な話。不確かな情報に無闇に踊らされない方がよさそうだ。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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