「異常なし」に油断しちゃダメ

見逃されがちなのはココだ! 健康診断のヌケモレ防止策

2010.10.21 THU



写真提供/時事通信社
「異常なし」。毎年、健康診断(以下、健診)で下されるこの診断結果が免罪符となり、不規則な生活を続けてきた。しかし心のどこかでこんな思いも抱いていた。“健診だけでは隠れた大きな病気を見逃しているのではないか”。自分の不摂生に自信があるだけに、異常がないことに少し不安を覚えてしまうのだ。

『一目でわかる! 健康診断』の監修者で財団法人三越厚生事業団三越診療所所長の船津和夫医師によれば、健診の検査項目は年代別に異なり、20~35歳くらいまでは主にメタボリック症候群の予防が目的だという。それだけ我々世代は肥満に気をつけなくてはいけないといえるのだが、肝心の病気の種は健診だけでは見つけきれないそうだ。

「20~30代が抱えがちな身体的不具合は、『糖尿病』『高脂血症(脂質の値に異常がある状態)』『脂肪肝(肝臓に大量の脂肪が沈着した状態)』など。たとえば『脂肪肝』は進行すると肝硬変、ガンに発展することもあるので放っておくのは危険ですが、自覚症状がなく、健診の血液検査でも引っかからない場合があるので看過されやすいのです」

船津氏の経験上、健診で異常なしとされる20代男性の1割弱が何らかの異常所見を有しているという。自分などはもれなくその1割に入っていそうだ…。そこで、そんな心配を抱える人向けに定期健診以外に受けておいた方がいい検査をうかがった。

「脂肪肝や胆石を見つける腹部超音波検査、また内臓脂肪の溜まり具合と関連したインシュリン抵抗性の検査は2~3年に一度、あとは胃潰瘍、胃がんの要因となるピロリ菌の検査も一度受けることをおすすめします」

これらの検査は個別に受けるのではなく、総合的健診にオプションで付けていくようなものだという。多角的に自分の体を診ることではじめて病気を発見できるからだ。気になる価格は一検査、数千円程度で複合すると数万円規模になる。決して安くはないが、ひとつの先行投資として、今から受けておく価値はありそうだ。
(下元 陽/BLOCKBUSTER)


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