解決! ネットトラブル対策室

第12回 NGな“つぶやき”ってどんなの?

2010.11.15 MON

解決! ネットトラブル対策室


ツイッターで歌詞をつぶやいても、それが「ありふれた表現」で「短いフレーズ」ならば法解釈上は問題ありません

著作権法に引っかかる「つぶやき」とは?



2010年3月、JASRAC(日本音楽著作権協会)のお偉いさんが「ツイッターで歌詞をつぶやくとJASRACの利用料が発生する」という趣旨の発言をして大きな反響を呼びました。今のところ、利用料の請求先は運営者=米ツイッター社で、つぶやいた本人に支払い義務が発生するかどうかは不明ですが、そもそも歌詞をつぶやくことは著作権侵害になるのでしょうか?

弁護士ドットコムのコンテンツクリエイター・山本尚宏さんによれば、「ツイッターで歌詞をつぶやくという行為は、著作権法上の『複製権』や『公衆送信権』を侵害する可能性はあります」とのこと。ただし、「誰でも使いそうなありふれた表現に関しては、原則として著作権では守られません」。

たとえば「言いたい事も言えないこんな世の中じゃ」程度なら、別に反町隆史の歌を知らなくてもつぶやき得る表現なのでOKという解釈ですね。では、その語尾に「ポイズン」を付けたら?

こうなるともはや「ありふれた表現」とはいえなくなりそうですが、過去に「25文字程度の短いフレーズは著作物にあたらない」という判例があり、その解釈に沿えばセーフ。また、仮に「著作物にあたる」と判断されても、権利者を害する意図がなければ、著作権侵害が成立する可能性は低いそうです。 ちなみに、山本さんによれば、それよりも雑誌や新聞の記事を写真に撮ってアップすることの方が危ないのだとか。ツイッターをやってらっしゃる方はお分かりだと思いますが、面白い記事やアイドルのグラビアなどが添えられた投稿も散見されます。でも、それらの著作権は新聞社や出版社に帰属します。

「著作権者としては、お金も払わずに勝手に紙面(誌面)を読まれてしまっては困ります。だから、記事の文章がはっきり読めるような写真をネット上に公開すれば、著作権侵害になる可能性は十分にあります」

リクツとしては、「YouTube」の動画が権利者の要請で削除されたり、漫画のダウンロードサイトが閉鎖されたりするのと同じ。他人の著作物を無断で不特定多数に公表したらアウト、というわけです。

ツイッターというと「私的なメディア」みたいにとらえられがちですが、ツイートを非公開にしない限り、個人的な発言もなにげなくアップした写真も全世界に発信されることになります。それを頭に入れて、楽しく使いましょう。 「解決! ネットトラブル対策室」は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました

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