身体にまつわる都市伝説

第28回 ほくろはがんの元になるってホント?

2010.12.13 MON

身体にまつわる都市伝説


確率は限りなく0に近くても、ほくろが「悪性黒色腫」と化す可能性はある。気になるほくろを見つけたら、「たとえば毎年、誕生日にサイズを測ってみるなどして、どのくらい拡大しているかチェックしてみるのがいいでしょう」と鈴木稚子先生 写真提供/PIXTA

足の裏のほくろががん化しやすい理由とは?



位置や形によって、チャームポイントになることもあれば、コンプレックスになったりもする「ほくろ」。皆さんも自分のほくろについて、いろいろ思うところがあるだろう。

ほくろがメラニン色素によって形成されているのは有名だが、“がんの元になる”という、穏やかではない噂も昔から耳にする。もしそれが事実なら、即刻取り除いてしまいたいところだが…。用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「ほくろとは、皮膚の下にあるほくろ細胞がメラニン色素を作り出すことによって現れる、良性の腫瘍です。これが刺激を受けることによって、悪性黒色腫という悪い腫瘍(つまりがん)に変わることは、現実にあり得ます。よく足の裏のほくろは良くないといわれるのは、常に踏み付けられて刺激を受けやすい部位だからなんですよ」

鈴木先生によれば、刺激を受けやすいという点では、ブラシがあたる頭、カミソリがあたる顎、あるいは女性であればブラジャーのこすれる脇の部分にあるほくろなどは、足裏と同様のリスクがあるという。 「ほくろのがんは悪性度が高く、発見時には手遅れになってしまいがちなので、とくに欧米などでは早めに手術して取り除いてしまう人が多いようです。予兆としては、ほくろが急激に大きくなっていたり、形がいびつであったり、かゆみや痛み、出血が認められるケースなどが挙げられます。そうした異変が確認できたら、良くない細胞が生まれてきたサインかもしれません」

うーん、これは心配。ほくろは思った以上にリスキーなもののようだ。

「でも実際は、普通のほくろががんに変わる確率は何十万分の一といわれています。可能性でいえばほぼ0に近いので、まず心配はありませんよ。もし、よほど大きさや形が気になるのであれば、美容的な意味から取ってしまう選択肢はありますが」

大切なのは、ほくろが発するサインを見逃さないこと。少しでも異変を感じたら、まずは専門医に相談してみよう。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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