身体にまつわる都市伝説

第32回 一度ひいた風邪はもうひかない?

2011.01.17 MON

身体にまつわる都市伝説


俳句の世界では、冬の季語としても使われる風邪だが、多忙なビジネスマンには大敵以外の何物でもない。万全の自己管理を!

風邪症候群の原因は無数にある!



あっちでゴホゴホ、こっちでゲホゲホ…。今冬も風邪やインフルエンザが猛威をふるっている。街は今、風邪のウイルスであふれているに違いない。

幸い、今シーズンはまだ風邪をひくことなく元気に働いている筆者だが、友人知人が次々にダウンしていく様を見れば、「明日は我が身…」とビクビクである。でも、昔から風邪は一度ひいたら大丈夫というし、いっそ一度かかってしまえば安心なのかも!?

「いえいえ、風邪症候群の原因というのは無数にありますから、一度風邪をひいたからといって決して油断はできませんよ」

そう釘をさすのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。詳しく聞いてみよう。

「たとえば、インフルエンザにA型、B型といった複数の種類があることはよく知られていますよね。一度感染した型に対しては体内に抗体が生まれますから、二度目はかかりづらくなるのは事実です。しかし、風邪症候群の代表格とされるライノウイルスには、110種類以上の血清型と呼ばれる型が存在しますから、1つの型に対する抗体ができたから安泰というわけにはいきません」

ひと口に風邪といっても、その症状はひとつではない。腹を下すタイプもあれば、鼻水に苦しめられるタイプもあり、病原も様々だ(ただし、8割方は何らかのウイルス感染によるもの)。

さらに、須田先生は次のように忠告する。 「抗体ができるということは、ウイルスに対抗する兵隊が体内に生まれることです。ただし兵隊がいても、ウイルスの方が圧倒的に多ければ、多勢に無勢でやられてしまいます。つまり一度かかった型であっても“絶対”はありませんから、やっぱりいつでも用心しておくに越したことはないんですよ」

須田先生いわく、風邪は人類がこれまで全力で対抗策を練ってきた病だが、21世紀の世にあってもなお、制御できずにいる大敵。未然に防ぐ手立ては限られており、「発症したら治す」ことを基本戦略にするしかないのが現状だという。

「結局のところ、手洗いやうがいを習慣付けたり、外出時にはマスクをするなど、日頃のケアが何よりも大切ということですね」

まだまだ寒気も乾燥も厳しいこの季節。皆さん、くれぐれもご注意を! あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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