賢者のクルマネー講座

第5回 “国際値切りスト”が教えるマイカー購入、究極の値切りテク

2011.02.07 MON

賢者のクルマネー講座


国際値切りスト 金子哲雄さん イラスト/千野エー 長いお付き合いを前提に手土産を持参しよう、というテクニックは新車のディーラーに対しても有効。仲良くなれば、交渉もスムーズにできるだけでなく、買い替えの際にも便宜をはかってもらえるわけだ

値切りの極意は“手土産”にあり…?



「初めて行くディーラーさんでも、必ずシュークリームや肉まんといった手土産を持参すること。これが鉄則です!」

と、冒頭から力強く教えてくれた金子さん。いくらなんでも、そこまで低姿勢になることはないと思うんですが!? そもそも、こっちはお客様なんだし…。

「その考え方ではダメダメ!! いちばん大事なのは買い物をする際の心構え。自分が客だからといって上から目線で値切りを強要するような交渉をしたり『他の店ではもっと安かったのに…』といった態度を取ったりするのは厳禁。あくまでも対等の立場で、互いにメリットのある交渉を心がけるのが、値切りの極意ですよ!!!」

なるほど~。でも、やっぱり初対面で手土産は…。

「お土産をもらって嬉しくない人なんていないでしょ? それに、手土産を持っていくのは『これからも、長い付き合いをお願いしたい。だからなるべく勉強してくださいよ』という意思表示でもあるわけです。自動車を購入する場合には自動車本体の価格だけでなく、修理や車検など購入後の維持費も含めたトータルのコストを考えなければダメ。ディーラーさん側も、アフターサービスで利益が得られるわけですから、長いお付き合いができるとなれば、本体価格に関しても値引きに応じやすくなるんです!」

うーん、これは奥深い! 買うのはココ、車検はココ…と使い分けるより、同じところにお願いしたほうがトータルでお得になる場合がある、ということなんですね。

良い中古車ディーラーは“オイルの空き缶”で見分けろ!?



だとすると、気になってくるのが長いお付き合いをする際に重要となる、良いディーラーさんの選び方。たとえば、中古車を扱うディーラーさんの場合、良いお店を選ぶ基準って、何かあるんでしょうか?
イラスト/千野エー 金子さんいわく、いくらショップがきれいでも、工場の様子がよくなければ良いディーラーとは考えにくいんだとか。もちろん、工場が併設されていないディーラーさんは例外ですけど
「もちろんありますよ! 修理工場が併設された店舗の場合ならチェックすべきは工場の裏側。モーターオイルの空き缶が多いほうが、良いディーラーさんである可能性が高いんです!!」

これまたマニアックなチェックポイントですね~。その理由は?

「それだけ、工場がよく稼働しているってことですよね。つまり、扱っている自動車の中身がよく整備されているというわけ。中古車の場合、外観より中身の状態がよいものを選んだ方が、長く乗ることができます。さらに、なるべく安く買いたいというのであれば、都心よりも郊外のディーラーさんのほうがおススメ。地代の安さが、本体価格にも反映されるんです!」

金子さんによれば、郊外でも高速道路のインターチェンジ付近に存在する、中古車ディーラーが立ち並ぶ、いわゆる激戦区が特におススメとのこと。わざわざ遠くまで出かける価値があるようだ。加えて、車種にこだわらなければ、格安のクルマを手に入れる秘策もあるという。

「それは、ディーラーが売りにくいクルマを買ってあげること。たとえば、黄色い高級外車なんて欲しがる人はあまりいないと思うんですけど、下取りやお付き合いで引き取らざるを得ない場合があるわけです。そういう売りにくいクルマを在庫として抱えてしまうと、地代もかかりますから、どうにかして処分しないと損が出てしまう。つまり、損をするよりは安く売ったほうが得、ということになるんですね!」

そのようなクルマを手に入れたい場合は、率直に「在庫処理に困っているクルマはありませんか?」と聞けばいいらしい。こういうぶっちゃけたやり取りをするためにも、ディーラーさんと仲良くなっておくことが肝要、というわけだ。さすが金子さん、尋ねれば尋ねるほど、泉のようにウラ技が出てくるなー!! というわけで、次回も引き続き金子さんにご登場いただき、新車を購入する場合や、購入後の維持費に関するウラ技を伝授していただきます。こうご期待!! 1軒のディーラーさんと長くお付き合いすることを前提としたほうが、結局はお得になる、という金子さんの考え方はかなり目からウロコでした。お互いのメリットを考えるのが値切りの秘訣、とは自動車以外の買い物にも当てはまりますよね!

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