オトコを深める“旬ワード”辞典

新聞ななめ読み『経済旬ワード』/第3回 これからの日本経済、どんな業種が注目なの?

2011.03.07 MON

オトコを深める“旬ワード”辞典

景気上昇前の今こそ、動く業種・銘柄をつかむべし!



「株式投資」と聞くと、ちょっと難しそうなイメージがあるけれども、経済の動きを知るためにも株価の動きはつかんでおきたいもの。そこで投資のためにも、これからの日本経済の変化をつかむためにも、今注目するべき業種は何なのか、経済アナリストの森永卓郎さんに聞いてみました。

「ハイリスク、ハイリターンではあるのですが、一番大きく動くのは不動産関連です。デフレが続いている時には『今買わなくても、もっと安くなるんじゃ…』という消費者の意識が働くので、地価は下がっていくんです。でもいざデフレが止まり地価が上がり始めると『今、買っておかないと、もっと上がっちゃうんじゃ?』と逆の心理になり、地価が一気に高騰する。今の日本経済は、デフレからインフレへと切り替わる可能性が出てきているので、もちろんリスクはありますが、不動産関連の株に注目ですね」

値下がりしている時はもっと下がることを期待して、値上がりし始めるともっと上がることへの不安がわいてくる。そんなみんなの心理が、地価にも株価にも影響する可能性があるのか…。なるほど、日本経済がデフレを脱却すれは、地価上昇の期待感を反映して不動産関連株も大きく値上がりするかもしれないってことですね。では、そのほかに注目の業種は?

「デフレ脱却や地価上昇にともなって注目となるのが金融関連です。不動産価格が上がれば、担保割れのリスクが低くなり、不良債権が原則的に減るので、銀行は融資を行いやすくなりますからね。景気が好転した場合に、大きな変動を迎えるのはこの2つの業種になります」

そういえば、日銀が景気判断を「景気改善テンポの鈍化した状況から脱し、緩やかな回復経路に復していく」と上方修正したっていうニュースを見ました! なるほど、不動産・金融の株価を注目していれば、景気の移り変わりにも敏感になれるというわけですね。もしかして、株をスタートするには今が良いタイミング?
景気と直結する株式の変動をチェック! 景気変動を迎えようとしている今は、勝負のチャンスかも!?
「現在の日本の株は不当に価値が低くなっているものがたくさんあるんですよ。『PBR』(株価純資産倍率)という数値があり、分かりやすく言うと、その会社の持っている純資産とその会社の評価額ともいえる株式時価総額との関係性を知ることができる数値です。つまりPBRが『1』であれば、会社の純資産と評価額が同じということになるのですが、これが1を下回っている会社が多数あるんです。一概には言えませんが、こうした会社が評価が低くなりすぎている会社といえます。ところがこれまた日本人の気質なのか、そういった銘柄に対しても『まだ下がるだろう』と誰も買おうとしない、というのが現状です」

おっと、ここでも地価と同様、投資家たちの期待と不安の心理が働くわけですね。

「もちろん『景気が良くなるならば』という前提が必要ですが、株は“安いときに買って、高いときに売る”のが基本。しかし、日本人の考えはそれとは逆の『守り』に働くことが多いんですよ。そういった中で株価の動きを読むのは難しく、確かにリスクもあるので、景気の影響を受けることが比較的少ない鉄道や電力などの株から投資をスタートするのもひとつの手ですね。自分で株を持つと、株というものへの関心がとても高まりますよ。そしてそうやって株に慣れておけば、いざ好景気を迎えたときの投資の準備にもなりますしね」

不動産・金融など株価に注目することで、景気の波も見えそうですね。そういった意味では投資としてでなくても、自分で株を持ってみるのも勉強になるかも。いずれにせよ今までは読み飛ばしていた株価欄も、これからきちんとチェックしてみたいと思います! 投稿募集はこちら 景気の影響を大きく受けるのは不動産や金融関連の株価。この2業種に注目して、景気の波を敏感にキャッチしよう! また、不景気といわれている中でも『PBR』に着目してみることで、意外な注目銘柄を見つけることができるかもしれません。


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