ロボットクリエイターは就職浪人だった!

高橋智隆「釣り具メーカーに入ろうと…」

2011.03.01 TUE


たかはし・ともたか 1975年生まれ。東京大学先端研特任准教授なども兼任。最新作は一緒にショーケースを覗き込んでるROPIDくん。www.robo-garage.com
「選択肢に迷うときは、ユニークな方を」
ロボットクリエイター 高橋智隆


高橋さんは京都大学発のベンチャー『ロボ・ガレージ』の代表取締役で、世界唯一のロボットクリエイターだ。

実は大学を2校卒業している。最初の大学は文系。普通に就職活動し、あるメーカーの内定を得る。「でも第一志望じゃなかった。僕はメカ的なものを作りたくてある釣り具メーカーに入ろうと思ってたんですが、落ちたんです。中途半端に就職してもしょうがないから、今度はきちんと工学部を出てチャレンジしようと」

一浪して京大工学部に入学。そこで見いだした“メカ的なもの”の究極がロボットだったのだ。すぐに、ガンプラを改造した二足歩行ロボットが注目を浴び、精力的に製作を重ねる。当初は、ロボットを名刺代わりに就職するつもりだったが、折しもロボットの分野が注目され、政府が大学発ベンチャーを後押しし始めことで、起業。

「タイミングがよかった」と笑う。同時に「選択肢はユニークな方がいい」と断言する。それは高橋さんの場合、ロボットだった。

「京大の入学式に出て同級生の多さに驚いたんです。ここから頭ひとつ抜け出すのは至難の業だと思った。でも抜け出す方向は“上”じゃなくてもいいんですよね。横とか斜めとか、自分なりのいろんなやり方がある。これって日々の暮らしの中でもできることだと思うんです。たとえば新車の国産車を買うか、同じ値段の中古のアメ車を買うか。後者でしょ(笑)。リスクはあるだろうけど、自分で部品探したり、ヘンなクルマに乗ってる友達ができるかもしれない。『電波少年』みたいな感じで、自分の人生を客観視して、オモロイと思うことを自分にさせる。そこから開けると思いますよ」

稲田 平=撮影
photography PEY INADA
武田篤典(スチーム)=取材・文
text ATSUNORI TAKEDA

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