湘南ベルマーレ反町監督の新人時代

「選手生命は5年。後は会社の戦力に」

2011.03.01 TUE


そりまち・やすはる 1964年生まれ。湘南ベルマーレ監督。清水東高校でサッカー全国制覇の後、一浪。慶應義塾大学経済学部卒。全日空の社員を経てプロサッカー選手に。J1復帰を懸けた湘南の開幕戦は3月6日(日)平塚競技場で13時キックオフ。www.bellmare.co.jp
「自分で考え、積極的にがむしゃらに」
湘南ベルマーレ監督  反町康治


子どものころからサッカー漬けで、高校では全国制覇。だが大卒後は「インターナショナルな仕事に就きたかった」という。

「商社を中心に就職活動してたんですが、この年に全日空が国際線に進出したので、興味が出て…」

1987年、反町さんは全日空に入社。当時まだJリーグはなく、それ以前にそもそもサッカーをやるつもりもなかった。たまたま入った会社にサッカーチームがあり、誘われて参加しただけ。非常に冷静に「選手生命はせいぜい5年。後は会社の方の戦力になろう」と考えていた。だから同期に負けないように練習後に会社に戻り、深夜まで働いたりした。

Jリーグが発足し、チームが横浜フリューゲルスとしてプロ化したときも、反町さんは全日空の社員としてチームに出向する形で試合に出場する。引退後、会社でがんばる気持ちは変わらなかったのだ。そして、プロではない“サラリーマンJリーガー”の物珍しさから注目を浴びた。

「それでむしろ、実力を知ってもらいたいと思うようになったんです。Jリーグのバブル人気は終わるだろうとは思っていました。でも、私はプロとして力を試してみたかった。そして、この湘南ベルマーレの前身であったベルマーレ平塚から、私の経験値が必要だというオファーもいただいた。で、プロとしての移籍を決めたんです」

冷静を情熱が凌駕したのだ。

「私はホントに単純なことしか言えませんが、会社に入ったら、一人の人間として自分の仕事に責任を持つこと。そのために何をするか、自分で考え、積極的にがむしゃらにチャレンジしていく。その姿勢を見せることが、先につながるんだと思います」

稲田 平=撮影
photography PEY INADA
武田篤典(スチーム)=取材・文
text ATSUNORI TAKEDA

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