身体にまつわる都市伝説

第39回 コーヒーは本当に眠気覚ましに効くの?

2011.03.07 MON

身体にまつわる都市伝説


カフェインに慣れた現代人にとってコーヒーは、眠気覚ましよりリラックスのお供として親しむもの。メタボが気になる人は、食後の習慣としてもおすすめ

眠気覚ましにはじつは物足りない、コーヒーのカフェイン量



ランチ後の昼下がりというのは、どうしても眠気に誘われる。そんな時はカフェインが一番! …と、コーヒーをがぶがぶ飲みながら午後の仕事に勤しむ人は多いだろう。筆者のような文筆業者も、徹夜で原稿書きに追われる時など、やはりコーヒーは欠かせないお供だ。

けれど実際のところ、睡魔とのし烈な戦いにおいて、コーヒーはどこまで効果的なのだろう?『なるほど!食の新常識』(トランスワールドジャパン)の著者で、日本ホリスティックセラピストアカデミー校長の加藤雅俊先生に聞いてみた。

「眠気を覚まそうと思ったら、コーヒー1杯のカフェイン量ではとても足りません。そのくらいの量では、むしろリラックスしてしまい、逆効果にもなりかねないですね。コーヒーが眠気覚ましに効くという俗説は、私たち日本人がまだコーヒーを飲み慣れず、カフェインに対する免疫があまりなかった時代に生まれたものでしょう」

もちろんカフェインへの耐性には個人差があるが、加藤先生によれば、コーヒーで眠気を覚ますには、濃いエスプレッソを最低4杯は飲まなければ、あまり効果は見込めないという。 「ただし、日頃あまりカフェインを摂っていない人や、小さなお子さんなどは、少量のカフェインでも過剰に反応してしまうことがあるので要注意です。それに、カフェインは胃を刺激しますから、空腹時に飲み過ぎるのもよくないですね。覚醒効果を狙うのであれば、コーヒーよりもカカオをたっぷり含んだココアの方がいいでしょう」

ココアの原料であるカカオには、興奮作用を持つテオブロミンという成分が含まれている。カフェインと違って利尿作用の弱いテオブロミンなら、たびたびトイレに立って集中を削ぐこともないと加藤先生は解説する。つまり、徹夜で仕事や勉強をする際などは、コーヒーよりもココアの方が向いているわけだ。

「しかし、食後にコーヒーを飲むのは、健康にいい習慣ですよ。コーヒーの苦味のもとであるタンニンやカテキンは、中性脂肪の上昇を抑える働きがありますから」

コーヒーは眠気覚ましよりも、仕事や勉強に疲れた際のリラックスタイムに味わうのが正解かもしれない。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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