知られざるあの仕事の報酬

第3回 スタントマンの報酬はおいくら?

2011.03.07 MON

知られざるあの仕事の報酬


今回お話を聞いたスタントマンによれば自転車運転中の車ひかれといった特殊なパターンを、現場でいきなり要求されることもあるとか

億超えも可能~体を張ったお仕事です



階段から落ちたり、車にひかれたり…。アクション映画などで俳優の代役として危険なシーンを演じるスタントマンの報酬は、下手をすると大ケガをしかねないだけに、数ある職業のなかでもかなり高額なのでは? 仕事内容とその報酬について、匿名を条件に、業界経験十数年のベテランスタントマンから話を聞くことに成功しました。

「結論からいえば報酬は決して高くありません。スタントマンの仕事は、基本的にスタント1シーンに対して報酬が発生します。種類によりだいたいの相場があり、代表例を挙げると、『階段落ち』は段数や高さによって異なり、3万~5万円ぐらい。『車ひかれ』は速度やひかれるパターンにより、1万~7万円ぐらい。『落っこち』は高さにより、3万~10万円ぐらいですね。十数年前までは『落っこち』なら高さが1m上がるごとに1万円アップというような、危険度に基づく規定がありましたが、現在ではアバウトで、ほぼ制作サイドの言い値。私が経験した仕事で最も割りが良かったのは、車にひかれ、そのまま土手に落ちるという役で、拘束時間は30分、報酬は7万円でした」

時給に換算すれば1時間14万円! ただし、撮り直しなどで拘束時間が2日間ぶっ通しなのに報酬は1万円以下なんてケースもあり、時給で計算してしまうと300円以下になることもざらだとか。 報酬を得る仕組みは、基本的にタレント事務所と同じだそう。スタント事務所が仕事を請け負って所属のスタントマンに発注し、スタントマンはその仕事を承諾したら撮影現場におもむき、シーンを演じる、という流れ。スタントマン個人への報酬の支払いは、映像作品の制作会社から所属事務所を経たものになる。

「年収はスタント専業ならトップクラスでも250万円ぐらいでしょう。どんなに危険なスタントでも体の安全の保証がなく、保険制度がないのがキツいところ。ただし、以上はすべて日本のケース。ハリウッドでは1回のスタントに約5億円が支払われたことがあり、保険制度などが充実していて労働環境が良いんですよ」

ハリウッドデビューできれば一獲千金も夢じゃない! ただ、今回お話を聞いた方によれば、「現在の日本では素人がいきなり参加できるようなオーディションは皆無なので、まずは事務所に所属するのが必須。また、学校などで専門的な訓練を受けないと見映えのするスタントをこなすのは難しい」とのこと。度胸だけじゃダメってことなんですね…。  

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