賢者のクルマネー講座

第10回 上手な運転で保険料も下がる!? 自動車保険の節約テクとは?

2011.03.14 MON

賢者のクルマネー講座

覚えておいて損はない「等級」のお話



これまでの記事でも、たびたび触れてきた「自動車保険」のこと。その基本や、契約する際のポイントについて調べてきたわけですが…。聞くところによれば、契約した後でも、条件次第で保険料が下がることがあるんだとか。それっていったいどういうこと??  ファイナンシャル・プランナーの伊藤裕さん、教えてください!
等級による割引率の一例。自動車保険の等級は1~20等級まで。どの会社の保険でも共通している。4等級が基本保険料で割引、割増ゼロ。通常、初めての契約の場合は6等級からスタートされる。18等級になるまで無事故を続ければ、60%の割引となるのだ。逆に最低ランクの1等級では、50%もの割り増し料金となってしまう。
「それはきっと『等級』の話ですね。自動車保険は、優良ドライバーに対し、保険料の割引を行うシステム(等級別料率制度)を採用しているんですよ。無事故を続けることで、毎年保険料の割引率がアップするんです」

なるほど、それは理にかなったシステム。通常、新規契約時は「6等級」からスタートし、1年間無事故であれば、その都度1つずつ等級がアップ。最大の20等級までアップすると、保険料が相当安くなるらしい。反対に、事故を起こして保険を使うと、1事故につき3等級ダウン。最低ランクとなる1等級では、新規契約時よりもかなり割高な保険料になってしまうというのだ。

しかし、ここで気になることが…。毎年等級が変化するシステムになっているってことは、一度契約した自動車保険は、他社に乗り換えたりせず、ずーっと同じ会社と契約し続けたほうがトータルではお得、ということになるんですかね?
イラスト/千野エー 自動車保険の等級は、他社の自動車保険に乗り換えた場合でも継承される。よい等級はもちろん、悪い等級も継承される点に注意しよう。

自動車保険の等級は「引き継ぎ」が可能!



「いいところに気が付きましたね。確かに、自動車保険の等級は、解約すると最初の等級(6等級)に戻ってしまいます。しかし、自動車保険を乗り換える場合は別。他社の自動車保険に乗り換える場合でも、『引き継ぎ』といって、これまでの等級が継承されるんです」

なんと、これは耳寄りな情報。つまり、ある程度等級がアップしている人なら、乗り換えた場合でも、等級に応じた割引率が適用されるってことなんですね。であれば、比較検討して、よりお得な自動車保険に乗り換えたほうが節約になる、というわけか。

「ここで注意してほしいのが、引き継ぎには有効期限がある、ということ。通常は前の保険の契約が完了した翌日から数えて、7日以内に新しい契約を行わないと、等級が継承されないんです」

伊藤さんによると、もしも、自動車に乗らない期間が長くなった場合には、自動車保険を解約せずに休止という方法をとることができるそう。その場合、保険料を支払う必要はなく、再開した場合にも等級は継続されるとのこと。

余談ながら、もし事故を頻繁に起こしていて、最低ランクの等級になってしまった人にも、当然『引き継ぎ』が適用されるそう。要するに、優良ドライバーとして無事故を心がけることが、維持費節約につながる、というわけなのだ。これは勉強になりました! 保険に「等級」というシステムがあるってことは、なんとなく知っていたんですが、詳しいお話が聞けたのは今回がはじめて。無事故なら保険料も下がるというのは、実にありがたいシステムだなと思いましたね。

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