実は「アディショナルタイム」が正式名称

サッカーの「ロスタイム」はどうやって計っているの?

2011.03.25 FRI



画像提供/時事通信社
先日開幕したJリーグ。その開幕戦で、昨季の王者、名古屋グランパスは試合終了間際のロスタイムにゴールを決めて引き分けに持ち込んだ。このロスタイム、ご存じの方も多いかもしれないが、過去に何度も疑惑の判定を生み、問題になった経緯がある。というのも、ロスタイムの計り方は審判に委ねられている部分も大きいからだ。

もともとロスタイムの起源はレフェリーの“気遣い”にある。今よりずっとのんびりしていた一昔前のサッカーでは、ピッチ外に出たボールがなかなか戻ってこない、倒れた選手がすぐ起きないなどムダな時間が多かった。その対策として、レフェリーの“気遣い”によるロスタイムが誕生。ところが、「いつ終わるかわからない」曖昧さが疑惑の判定を生み、98年にはついにロスタイムの表示をルール化して時間を示すようになった。ピッチサイドにいる第4の審判がタッチライン際で延長時間を掲示する、今ではおなじみになった光景は、この年から定着した。

競技規則によると、ロスタイムとして換算される状況は次の5つ。1.競技者の交代 2.競技者の負傷の程度の判断 3.負傷した競技者の治療のためのフィールドからの退出 4.時間の浪費 5.その他、となっている。とはいえ実際は主審の裁量に委ねられており、掲示時間が「2」の場合は「2分0秒~2分59秒」と、意味する時間に幅がある。ちなみに、レフェリーは空中に数字を描くなどして第4審判に時間を伝達している。

また、昨年7月にはFIFA(国際サッカー連盟)の競技規則に従う形で、日本でも「アディショナルタイム」を正式名称とする決定が通達された。そもそも「ロスタイム(Loss Time)」という言葉は和製英語。国内でしか通じない言葉だっただけにこの決定は自然な流れといえる。が、まだまだ定着していないのが実情だ。やはり「ロスタイム」の方が緊迫感やドラマ性を感じる…のは単なる慣れの問題?
(細江克弥/S.C.Editorial)


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