アレルギーの不思議

第6回 食事の楽しみを脅かす食物アレルギー

2011.04.11 MON

アレルギーの不思議


卵やそばは有名だが、実は小麦粉製品も食物アレルギーを引き起こしやすい食材の一つ。 画像提供:teresa / PIXTA(pixta.jp)

食物アレルギーの症状って?



アレルギーを持つ人が、対象となる食材を食べることで発症する食物アレルギー。発症すると喉がかゆくなったり、手や首などにじんましんが出るイメージがあるが、体のどんな場所に影響が出るものなんだろう。

「食物アレルギーで症状が出るのは、皮膚や目といった見て分かる場所だけでなく、呼吸器、循環器、消化器、中枢神経系など。ほとんど全身の器官に見られます」

そう教えてくれたのは用賀アレルギークリニック院長の永倉俊和氏。それらに同時に症状が出るわけではないみたいだけど、まさかこれほど体のアチコチに関係しているとは…。ちなみにどんなカタチで現れるのでしょう?

「症状として最も多く見られるのがじんましんです。また喉がチリチリし、その後呼吸が苦しくなるケースや、下痢、吐き気を催すことも少なくありません。ごくまれに、偏頭痛が起きたり、興奮状態になった後、全身に脱力感を覚えるといったケースもあります」
永倉俊和氏の著書『アレルギーのふしぎ』(Si新書)。花粉症からアトピーまで、アレルギーの仕組みと治療法が詳しく解説されている
普通に食事をとっただけのつもりなのに、突然そんなことになったら確かに不安。上のような症状が出たら食物アレルギーを疑ってもいいのかも。ところで問題になる食材は簡単に突き止めることができるの?

「食べてから20分程度で症状が出る即時型反応の場合は、食物摂取と症状の因果関係がわかりやすいうえ、血液検査によってアレルゲンを突き止められる可能性もとても高いです。しかし8時間程度後に症状が現れる遅発型反応や、1~2日後に出る遅延型反応の場合は、血液検査で突き止められる可能性は低下しますので、疑わしい食物の除去試験および負荷試験を行う必要があります。時には食べた飲食物と症状を記入する“食物日記”を数週間つけ、検討するケースもあります」

現在、特定原材料として表示が義務づけられているのは、えび、かに、卵、小麦、そば、落花生、乳の7種類。その他、やまいもや大豆といった18種類の原材料の表示も推奨されている。そんなアレルゲンになりやすい食材を食べて体に異変が起こったら、食物アレルギーの可能性大。だけど疑わしいというだけで、食べるものを無闇に制限するのも考えもの。あまり自分で判断せずに、医師に相談するのが懸命のようだ。  

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