知られざるあの仕事の報酬

第6回 ビルの窓ふきの報酬は?

2011.04.11 MON

知られざるあの仕事の報酬


高層マンションの窓ガラスを、ゴンドラに乗りながら清掃している様子。風が強い日は大きく揺れることもあるというから、恐ろしい… 写真提供:愛知ガラス外装クリーニング協会

お金をもらって、絶景が楽しめる仕事です



オフィス街などで上を見上げると、ビルの窓ガラスを清掃している人を見かけることがある。相当な高さでも、ゴンドラに乗って平然と作業をしているように見える彼ら。僕らにはとても怖い作業に見えるけど、そんな窓の清掃員には、どんな人がなるのだろう。愛知ガラス外装クリーニング協会の広報担当の方に聞いてみた。

「窓の清掃員は、業界ではクリーンクルーと呼ばれています。クリーンクルーになるには特別な資格は不要ですが、ゴンドラや高所作業車に乗ることがあるので、それぞれ2日間ほどの講習を受けて、特別教育修了者になる必要があります。全国でクリーンクルーは3000~5000人ほどいると思われますが、サラリーマン、自ら依頼を受注するフリーランス(個人)、雇われて現場へ派遣されるバイトなど働き方は様々。それぞれ割合は同数くらいです」

バイトも結構いるんですね。高所での作業は怖そうですが、危険手当みたいなものはあるんでしょうか?

「まずないといっていいでしょう。報酬はほぼ、日当や作業量が目安。そもそも高い所が苦手な人は応募しません(笑)」 では、クリーンクルーが1日でこなす仕事量は?

「1日に8時間労働として、およそ200~300平方メートル分のガラスを清掃します。ベテランになると300~400平方メートル分をこなせる人も。5階建てビルの全面を1人できれいにできるほどのスピードです」

それはすごいですね! そんなクリーンクルーの、年収はどのくらい?

「平均すると、300万~350万円くらいでしょう。多い人では、500万円クラスに届くケースも」

じゃあ、時給ではいかほど?

「都市部では、日当で1万円くらいのことが多いのですが、地方によっては、清掃が必要なビルに対してクリーンクルーが少ない地域もあり、日当が2万円もらえる場合も。8時間労働で計算すれば、時給は1250円から2500円ということになります」

クリーンクルーはどんな人が向いていますか?

「いかにきれいに、早く仕事ができるか、が要求されるので、几帳面さと、要領の良さの両方が必要。それとやはり、高所を怖がらない人がなるべき仕事ですね(笑)」

ちなみに、1986年より2年に1回のペースで「日本ガラスクリーニング選手権大会」が開催されているという。大きさの決まった3枚のガラスをいかに早く、美しく拭くかで勝負を決定。クリーンクルーのベテランたちによる、正確かつ鮮やかなテクニックが見学できるそうだ。気になる人は大会会場に足を運んでみては。  

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